2019年6月30日日曜日

2019年6月29日【ウォーターセーフティミーティング舞鶴】海上保安庁さんとカヤック事業者、愛好家が集まってキックオフミーティング!

海の遊びの安全啓発を!ということで、「ナチャラ」北村さんと海上保安庁第八管区さんにお声掛けいただき、【ウォーターセーフティミーティング舞鶴】キックオフミーティングに出席してきました!


場所は舞鶴市「神崎海水浴場」。
海上保安庁第八管区から20名ほどの保安官の皆さん、カヤック事業者・関係者10名弱、カヤック愛好家の方々十数名と、僕の予想をはるかに上回る大きなイベントとなりました。

発起人は海上保安庁第八管区さん、琵琶湖・日本海で活動している「ナチャラ」北村さん、同じく琵琶湖の「グランストリーム」大瀬さんです(大瀬さんは諸事情により不参加)。


挨拶もそこそこにカヤックが初めてという方ばかりの保安官の皆さんに適当にカヤックを選んでもらい、ちょっと波の高い海へと漕ぎ出してもらいました。

目標は浜から少し離れた海上に待機しているサニー本橋のところまで漕いでくること。
もちろんそこここでひっくり返ってしまいます。


なんとかサニー本橋の元まで漕ぎついた方たちには無情にも「じゃあここでひっくり返ってもらって自力で浜へ戻ってください」の一言。笑
中には運動神経のいい海猿の方たちもいるのでさっと再乗艇してしまう人もいれば、何度も失敗して疲れてしまう人、再乗艇を諦めて泳いで戻る人もいました。

これは、ネットなどでカヤックを購入し、一切レッスンなどを受けずにいきなりカヤックで海へと漕ぎ出してしまった人たちが陥るかもしれないリスクを体験していただくために、身体を張ってやっていただきました。


ちなみに浜から見た図。
シーカヤックを一回でもしたことのある人ならこれがどんな海況かはわかるでしょうが、まったくカヤックを漕ぐのが初めての人たちにとってはこの状況が荒れているのかこんなものなのかの判断基準がないのです。

一通りひっくり返ていただき、全員上陸します。


そしてプロインストラクターによる講習を受けていただきました。

まとめ役はJSCA日本セーフティーカヌーイング協会副代表理事「RAINBOW」中谷さん。
インストラクターは「ナチャラ」北村さん、島根県「ガイナカヤックス」森山さん、最近公認スクールになったばかりの隠岐の島「natureguide遊び屋」森山君、そして「サニーコーストカヤックス」本橋の四人です。


4班に分かれて陸上レクチャーをし、あらためて海に漕ぎ出します。
プロインストラクターの指導の後はこんなふうに落ち着いて各班ごとに集まることだってできてしまいます。

それは漕ぎ方の講習だけではなく、ライフジャケットの正しい装着方法、パドルの持ち方、乗り降りについて、フットブレイスの調整、出艇場所の選定など、カヤックで海へ漕ぎ出すことを総合的にレクチャーするので、初心者の方での安全に安心して漕ぎ出すことができるのです。


続いてセルフレスキュー(再乗艇)の練習。
先ほどは勘のみでやってもらっていましたが、今度はデモを見てもらい、説明をし、それから練習するのでほぼ全員が再乗艇に成功していました。

さすがに海に慣れていらっしゃいますし、運動神経もいい方ばかりでしたね!


こうして講習は無事終了。
海上保安庁の方に感想を伺ったところ、講習後はまったく違う感覚で漕ぐことができたとうれしいお話しをいただきました♪

この後、お片付けをして「まいまいハウス」に移動して意見交換会となりました。


会場では海上保安庁のほうで資料も用意していただいており、プロジェクターも設置されていました。


意見交換会では海上保安庁第八管区さんの取り組みについてのご説明があり、その後でカヤック事業者や経験豊富な一般愛好家の方たちから現在のカヤックを取り巻く状況について意見を聞きました。

サニー本橋も伊勢志摩エリアの現状についてなどをお話しさせていただきました。


その中で、海上保安庁さんが認定している安全指導員の枠を広げた第八管区さん独自の「安全指導パドラー」の認定式も行われました。
これは、カヤック経験豊富で事業としてカヤック活動をしている人を「安全指導パドラー」として認定し、安全啓発活動を海上保安庁第八管区とともにしていくというものです。

すでに「ナチャラ」北村さん、「グランストリーム」大瀬さんも認定されており、第八管区さんとしてはこれを全国的に広めていきたいとのことでした。


意見交換で重要だったのは、今回多く集まってくださっていたシーカヤック愛好家の方々が、すでにカヤックフィッシング人口のほうが10倍以上上回っているということを知らなかったことです。
海上保安庁さんも具体的な数字としては把握していらっしゃらないと思いますが、シーカヤックよりもフィッシングカヤックのほうが多いという認識は持っていたようなので、このあたりのギャップも安全啓発をしていく上でとても大事だと感じました。
なぜなら今回、カヤックアングラーの方は一人もご参加されなかったからです。


日本における海でのカヤックシーンはだいぶ様変わりしてきたと言えるでしょう。
その中心はカヤックフィッシングの激増にあります。
これはカヤックフィッシングは危ない、ということではなく、それも含めて海でのカヤックの安全のことを考えていかなければならないということなのです。

そういう意味でも今回のキックオフミーティングはとても有意義だったと思いました。


海上保安庁第八管区さま、そして「ナチャラ」北村さん、お誘いいただきありがとうございました。
JSCAの理事として、そしてカヤック事業者の端くれとして、これからも安全啓発の活動を続けていきたいと思います。

今後ともご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます。
今回はありがとうございました~!!






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