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2018年9月14日金曜日

2018年9月7日~11日【三重大学 自然環境リテラシー学】第二回目も、生徒も講師も学びの連続でした!

先日実施された第二回【自然環境リテラシー学】も、無事に終了しました!


今年は履修希望者が殺到したため、二回に分けて実施。
二回目はなんと25名の生徒が受講しました。

本拠地となった尾鷲市・須賀利の浜辺に30艇以上のカヤックが並びました。


開講にあたって今回も尾鷲海上保安本部の方から安全説明をしていただきました。


そして講義開始。
25人を4班に別け、まずはカヤックやライフジャケットなどの装備の振り分けをしていきます。

これから4日間、相棒となるカヤックについて基本的なレクチャーをします。


講義は陸上で講習し、その後で海上での講習、練習という流れで進めていきます。
最初のうちは乗っているだけでフラフラしていましたが、段々と自分の意思でカヤックを操作できるようになっていきます。


はいチーズ!
ではなくて(笑)、旋回と真横移動漕ぎを覚えたので筏組みをしました。

二日目の昼前には基本ストロークは一通りできるようになってきましたね。


講義は覚えて身体を動かすだけではありません。
こうして生徒同士で模擬講習を行うことで、より深く学びを得ていきます。

百聞は一見にしかず。百見は一体験にしかず。百の体験は誰かに語り伝えることにしかず、です。


お昼ご飯はタープの下で。
野外ではこんな薄布一枚でも、日差しを遮り風を通し、とっても居心地のいい食堂になるのです。


二日目の午後はショートツーリングへ出掛けました。
30艇ものカヤックがバラバラに漕ぐわけにはいかないので、フォーメーション(隊列)を組んでいきます。


いままで練習していた湾の奥とは違い、波やうねりがカヤックを翻弄します。


やっとの思いで辿り着いた浜に上がると、尾鷲らしい雨が降ってきました。

為すすべもなく、ただ雨に打たれる学生たちの胸の内はどんなものだったのか、興味深いです。


雨が上がったのでここで再乗艇(セルフレスキュー)の講習をしました。
全員がちゃんと自分のカヤックに乗り込むことができました!

オウン・リスク。
セルフレスキューはシーカヤック乗りなら必ず習得しておかなければならない技術です。


ショートツーリングから戻るとなんと須賀利の町並みをバックに虹が架かりました♪
しかも二重になっていて、なんだかご褒美のようでした。


【自然環境リテラシー学】では講義の他にもこうしたビーチクリーン活動なども行います。
浜に打ち上がっているゴミの実態を知ることも自然環境のリテラシーなのです。


毎夜、夕飯の後にレクチャーが実施されました。
地球の未来の姿についてや気象について、北極振動と異常気象、バイオマスなど、アカデミックな講義が繰り広げられました。


三日目はキャンプツーリング。
まずは柴田講師からパッキングについて説明を受けます。


その後、各自でカヤックに荷物を積み込んでいきます。
カヤックへのパッキングは防水に配慮することの他に、重量バランスやスペースの有効利用など、なかなか奥深いテーマなのです。


出発直前、頭上の太陽に虹の輪が。
ハロ現象と呼ばれる、上空の薄い雲が見せる自然現象です。

これは上空の水蒸気が増している証拠でもあり、お天気が下り坂に向かっている予兆です。


前日のショートツーリングでの反省を踏まえてフォーメーションを組みなおし、野営地へ向けて漕ぎ出しました。


波も風も三日目にして最大となりました!


途中、何人かがひっくり返ってしまいましたが、レスキュー法を学んでいるので可能な限り生徒同士でやってもらいます。

覚えたことと出来ることの違いも実感できたのではないでしょうか。


そして野営予定地に無事到着。
永遠のように感じるパドリングだったようですが、実際には1時間半ほどでした。笑

でもそれだけの達成感も味わうことができました!


浜に辿り着いたらゴール、ではありません。
野営では様々な作業をしなければいけません。

まずはテントとタープの設営です。


そして夕飯の支度です。
調理班、水汲み班、流木集め班に別れて作業を進めていきます。


流木で焚き火をし、浜の奥の沢から水を汲み、みんなで手分けして野菜を切り。
32人前の夕飯は、暗くなる前に食べることができました。

いやあ、みんな頑張ったね!


キャンプの夜もレクチャーはあります。
この夜は「アドベンチャーと自然環境リテラシー」と題して、講師たちが自身の経験談を語りました。


翌朝は雨。
朝ごはんを済ませ、雨の合間を縫って荷物を片付け、出艇のタイミングを計ります。


森田講師の号令の下、いよいよ出発です。
手早くタープを畳み、身支度を整えて漕ぎ出しました。


尾鷲らしいとしか表現できない大粒の雨が降りしきる中をフォーメーションを組んで漕いでいきます。
風はないですが視界が極端に悪いので、コンパクトにまとまることを意識させます。


当初の予定では再び須賀利に戻るはずでしたが、視界不良と雷の可能性、そして風の急変を想定して小山浦へ逃げ込みました。
ある程度、湾の中へ入ってしまうと一安心で、あちこちに湧き出した滝を見たり、ゆっくりと景色も楽しんだのでした。


そして小山浦の浜に上陸。
陸に上がると途端に雨が煩わしく感じるのが面白いですね。笑

みんなで協力してカヤックを運び上げ、撤収しました。


森田講師のベースである「小山ハウス」で順番にシャワーを浴び、乾いた服に着替えさせてもらい、車に分乗して須賀利に戻りました。

翌日はアクティビティ・デイとして、サイクリング、SUP、カヤックツーリング+αを体験し、カヤックだけではない視点からも南三重の自然を体感してもらいました。(本橋は担当外だったので写真ありません~)


各アクティビティ終了後、最後のレクチャーとして振り返りを実施。
学生たちからも一人ずつ感想などを話してもらいました。

こういう時間が大切なのです。


記念写真を撮り終え、バスに乗り込み帰っていく学生のみんなをお見送り。
なんだかさみしい気持ちになる瞬間です。

25人の学生のみんな、来てくれてありがとね!


今年度は二回に分けて実施した【自然環境リテラシー学】。
来年以降どうなるかは履修希望者の数によりますが、きっとまたたくさんの学生が来てくれるものと期待しています。
そしてこの実習がこれっきりで終わりになるのではなく、今回受講してくれた学生のみんなに対して次のアクションを起こす受け皿になるという、ぼくら講師陣=ガイドたちの使命があります。

すでに11月開催の【SEA TO SUMMIT三重紀北】大会へ参加表明をしている学生が何人も出て来ていますし、それ以外にもせっかく学んだシーカヤックと自然環境のリテラシーを活かすべく、様々な活動をしていきたいという声も挙がってきています。

ますます面白くなってきた南三重エリア。
これからも色んなアクションに関わっていきたいと思います!!



【2018年度 自然環境リテラシー学】
第二回目 9月7日~11日

主催 三重大学生物資源学部共生環境学科
後援 三重県、尾鷲市

実習実施担当責任者 坂本竜彦 教授
実習実施担当教員 坂本竜彦、飯島慈裕、立花義裕、西井和晃、山田二久次
     研究員 山本康介

シーカヤック講師 内田正洋(サンドウォーカー)
         柴田丈広(アルガフォレスト)
         森田渉(シーカヤックステーション小山ハウス)
         鈴木克章(ひるまのながれぼし)
         本橋洋一(サニーコーストカヤックス)

アクティビティガイド 西井匠(地域資源バンクNIU):サイクリング
           野田綾子(Verde大台ツーリズム):SUP
           山本啓太(キオラパドル):SUP
           柴田丈広(アルガフォレスト):カヤック+α
           森田渉(シーカヤックステーション小山ハウス):カヤック+α

協力ガイド 野田綾子(Verde大台ツーリズム)
      伊藤庸司(語らいの里 噺野)
      山本啓太(キオラパドル)
      植野めぐみ(旅のアトリエ・ちきゅうの道)



2018年9月1日土曜日

2018年8月26日~30日【三重大学 自然環境リテラシー学】海に学ぶシーカヤック実習

昨年のモデル実習の成果をもって、本年度から三重大学生物資源学部の正式科目となった「自然環境リテラシー学」に、今年もシーカヤック講師として関わらせていただきました。


今年は受講希望者が殺到したため選抜式となりましたが、1人でも多くの学生さんたちに来て欲しいという想いから2回実施することになりました。
1回目は8月26日からスタート。

初日はシーカヤックではなく、自転車、ハイク、シュノーケルを使った南三重で活躍するアウトドアガイドのアクティビティを体験し、夜は三重大学のサテライト学舎でもある「天満荘」に宿泊、講義もしました。


27日からシーカヤック実習開始です。
開催にあたり、尾鷲海上保安本部より海でのアクティビティにおける注意点を説明していただきました。


「自然環境リテラシー学」はシーカヤックを漕ぐことを上達させるための実習ではありません。
シーカヤックはあくまで教材であり、海を感じ、自然環境を知り、それを人へ伝えられるスキル=リテラシーを身に付けるための実習です。

こうしてライフジャケットを着て海に浮かぶことも学びなのです。


もちろんシーカヤックを使う実習なので、基本はしっかりと体得してもらう必要もあります。
漕ぐ技術だけではなく、レスキューの技術もみんなで学びました。


食事は学生たちがチームに分かれて調理します。
こちらは流しそうめんの樋を準備しているところ。

竹を切ったり、足を組んだり、ここでも学びは多かったはずです。
もちろん楽しいですしね♪


夕飯の後、毎晩2時間近い講義があります。
テーマはシーカヤック旅の報告から、フューチャーアース学について、そして南三重エリアで活躍しているアウトドア事業者の皆さんの話など、分野も多岐に渡りました。


今回のお宿となった天満荘から海岸までは1kmほど。
そこを毎日歩きます。


ある日、地元の子どもたちが来て、一緒にカヤックを漕ぐことになりました。
そこで、学生のみんなにライフジャケットの着かたなどをレクチャーしてもらいました。


小学生の子どもを相手に基本的な漕ぎ方の説明もしてもらいます。

こうして「教える」というのは、自分が教わり出来るようになるだけではなく、もっと深くしっかりと身に付け、理解していないと難しいものです。
まさにリテラシーとはなにかを考えてもらえるきっかけだったのではないでしょうか?


シーカヤック講習の間、お昼ご飯はこんな感じでお弁当を食べました。
おかげ様で連日好天に恵まれ、むしろ熱中症の心配もあったので、水分補給はもちろん、日焼け対策、日除けなど、万全の体制を整えて臨みました。


ある程度漕ぐことに慣れてきたらセルフレスキューも練習しました。
こちらは馬乗り再乗艇。

全員が成功できるまでトライしていました。


講習ではミニツーリングもしました。
ちょっと漕ぎ出せば人跡まれな浜辺がいくつもあるのが南三重の海域=熊野灘の特徴です。


実習4日目。
天満荘を後にし、尾鷲市の飛び地である須賀利の町を目指して出発しました。

総勢20艇を超える船団なので、フォーメーションを組んで漕ぎます。


途中上陸休憩をした浜で地図とコンパスの使い方を学びます。

見えている景色を地図上で確認し、今、自分たちがいる場所を確認する作業。
この基本がしっかり出来ないと、これから向かう場所へと自分たちだけで漕ぎ出すことはできません。


湾を横断し、岬を超え、入り江の奥へと漕ぎ進むと、やっと須賀利の町並みが見えてきました。


無事上陸し、網干場でのんびりします。

スイカを差し入れていただいたのでスイカ割り!
外野のアドバイスの多さと適当さを目の当たりにし、「船頭多くして船、山に上る」ということわざをしみじみと実感しますね。笑


午後、海岸清掃を実施しました。
須賀利に泊まらせてもらう一宿一飯の恩義ということだけではなく、浜に打ち上げられているゴミを知ることも学びでしょう。


須賀利での宿泊は「株式会社ゲイト」さんが管理している民家に分宿し、夜は水揚げされた魚を使ってアイデア料理を学生たちと作っていただきました。
写真はイワシのアヒージョ(オイル煮)です。


この夜は須賀利の方々もお招きして、夕食交流会を催しました。
夜の講義も公開し、また、地元の方々と学生たちも食事を楽しみながら交流を深めることができました。


最終日の朝。
パドリング用の服に着替え、スプレースカートを履き、ライフジャケットを着るという姿もすっかり板についてきましたね。


昨日とは違う編成でフォーメーションを組み、漕いでいきます。
湾の横断もいいですが、こうして岸近くを漕ぐほうがずっと面白いものです。


小山浦に入ると僕にとっても馴染み深い景色になりました。(釣り竿を持たずに来る機会はほとんどないですが笑)
ゴールの銚子川まであと少しです。


と、河口の様子が見え始めると、白波が。
どうやら簡単には通り抜けられそうもありません。


河口の流れの速いところをなんとか漕ぎ上がり、銚子川へ。
海とは違う透明度、水温、そして流れ。


そうして無事にゴール。

みんなで協力してカヤックを岸に上げていきます。
辿り着いた後の作業がたくさんある、というのもシーカヤックならではですね。


片付けを済ませ、川でさっぱりした後、振り返りをしました。
講師陣はもちろん、学生一人一人にもこの実習で学んだこと、感じたことを話してもらいました。

こういうのを聞くとちょっとグッときますね。


マイクロバスに乗り込む学生たちを見送り、実習終了。

5日間という限られた期間で学生のみんなが海から様々なモノ、コトを学ぶ場を作ることができるかが僕たち講師陣のミッションです。
彼ら彼女らの報告書を待ちわびながら、来週から始まる第2回目の実習に備えたいと思います。


受講してくれた14人の学生のみんな、本当にありがとね!
また海で会える日を楽しみにしています。



【2018年度 自然環境リテラシー学】
第一回目 8月26日~30日

主催 三重大学生物資源学部共生環境学科
後援 三重県、尾鷲市

実習実施担当責任者 坂本竜彦 教授
実習実施担当教員 坂本竜彦、飯島慈裕、万田教昌、山田二久次
     研究員 山本康介

シーカヤック講師 内田正洋(サンドウォーカー)
         柴田丈広(アルガフォレスト)
         森田渉(シーカヤックステーション小山ハウス)
         本橋洋一(サニーコーストカヤックス)

アクティビティガイド 西井匠(地域資源バンクNIU):サイクリング
           福田晃久(ウッドペック):ハイキング
           森田渉(シーカヤックステーション小山ハウス):スノーケリング

協力ガイド 野田綾子(Verde大台ツーリズム)
      伊藤庸司(語らいの里 噺野)
      山本啓太(キオラパドル)
      植野めぐみ(旅のアトリエ・ちきゅうの道)