2016年12月31日土曜日

2016年12月30日 伊勢神宮へお礼参り

毎年恒例のしめ縄飾りの付け替えをしました。


伊勢志摩ではしめ縄飾りは通年飾ります。
29日に掛け替えるのは良くない、という習わしを思い出して30日に行いました。

シーカヤック屋さんはけっこう信心深いのです!?


そして急に思い立って伊勢神宮へお参りしに行くことにしました。
私の記憶が正しければ今年は一度も伊勢神宮へお参りに行っていなかったのです。

一年のお礼をしに行きしな、久しぶりに五ヶ所湾から伊勢神宮内宮へと続く「剣峠」を越えてみようと車を走らせました。


車で行くと20分ほどで剣峠の乗越しに着きます。
この眺望。


五ヶ所湾が一望のもとに広がります。
海で遊べない日にここまでのハイキングコースをしてみようかなと商売っ気が出てきます。

この冬は南伊勢の低山を歩こうかと思っているので、ご興味のある方はお問い合せください!


峠のてっぺんには石碑があります。
五ヶ所湾側から上って行くと比較的明るい道なので油断しますが、剣峠の核心部はこの先です。

ここから先は伊勢神宮の管理地区になり、鳥獣を獲るべからずという立て看板があります。
そして車が一台ぎりぎり通れるだけの道がつづら折りに続き、一瞬のハンドルミスも許されません。

・・・ということで写真撮れませんでした笑。


高麗広という集落を過ぎると右手に清流が見え、それが伊勢神宮内を流れる五十鈴川で、しばらく進むと川端で手を濯ぐ参拝客の姿が現れます。

峠道を抜けたところが上の写真。
木のトンネルの向こうが伊勢神宮の入口、五十鈴川に架かる宇治橋のすぐ横の駐車場です。
人跡稀な峠を越えたとたんにマイクロバスからたくさんの人がぞろぞろと降りてくる人界(?)に出てくるので、ギャップに戸惑います。笑


車を停めて神宮へ。
年末は空いている、という僕の予想を裏切り参拝客でいっぱいでした。

先ほど対岸から見た五十鈴川のほとりで身を清め(手を洗っただけですが)、正宮へ向かいます。


並んで待つというほどではなく、スムーズにお参りできました。
正宮は写真撮影が禁止で、階段下から写真を撮ると人波を写すだけになるので別カットを。

うっそうと茂る木々そのものが神殿となり、神宮の静謐な空気感を醸し出していますね。


引き返す途上に池があり鯉が数匹優雅に泳いでいます。
ここにはアマテラスさんの御使いである鶏もいることが多いのですが、この日は見当たりませんでした。

境内はいつも掃き清められ、清々しい気持ちになります。


宇治橋から下流を望みます。
3年前の遷宮に先立ち架け替えたこの橋も、多くの参拝客を迎えて味わいが増してきたようです。

※自分で言うのもなんですが、あんなに人がたくさん居たのに写真にぜんぜん写りこんでいないのにびっくりです笑。


師走も押し迫る晦日の空は青く澄み渡り、思い切ってお参りにきて本当によかったと思いました。
神宮のお膝元に暮らしながら行く機会も少ないですが、やっぱり感謝の気持ちを忘れずにお礼参りに行きたいものですね。


そして本日、大晦日。
この年末も家族で過ごしています。

今年も本当に多くのお客さまにご愛顧いただきまして、ありがとうございました!
サニーコーストカヤックスは来年も益々元気に、楽しく、そして安全に皆さまを海へ漕ぎに連れ出させていただきますよ♪
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。




2016年12月21日水曜日

2016年12月21日 【五ヶ所湾1Dayツアー初級】 冬至の日の漕ぎ納めツーリング

一年で一番日の短い「冬至」の今日。
常連のお客さまと1Dayツーリングをしてきました。


天気予報をしっかりチェックしてきた今日のお客さま、予想を裏切らない凪の一日でした~♪
師走の下旬としては最高のコンディションの五ヶ所湾です。


水温はまだ15度以上あり、珊瑚の仲間のソフトコーラルもまだまだ健在です。
宿田曽周辺までくるとものすごい密度でソフトコーラルが繁殖してますね。

海の透明度も抜群でした!


ランチは常連のお客さま限定メニューの「トンテキ丼」!!
思わず頬がゆるむ美味しさとボリュームです~。

みかんもシーズン本番ですね。


あまりにも天気がいいので湾口まで行くことに。
山肌にポツリポツリと紅葉した木がありました。

春の桜もそうですが、こんなふうに海辺の彩りを探すツーリングも楽しいですね♪


そして湾口へ。
12月の下旬にこんなにのんびりと漕げるのは珍しいです。

今日のお客さまは本当にラッキーでしたね!


帰路、「伊勢マグロ」の養殖筏の近くを通りました。
相変らず元気に泳いでいるようで、生け簀の中の水はゆっくりと渦を描いていました。


さすが冬至です、二時半でもう夕方の気配が漂います。
なめらかな水面はまるでシルクのヴェールのようです。


いつもの河口の浜に戻ってくると潮が引き、青さのりの養殖網が露出していました。
まるで緑色の絨毯のようです。

五ヶ所湾の冬の風物詩ですね。


小春日和とはよく言ったもので、本当に春のように暖かく、秋のように爽やかな一日でした。
今年もありがとうございました!
来年もまたマイカヤックを持って遊びに来てくださいね!


2016年12月10日土曜日

2016年12月10日 【ステップアップ講習STEP3】 漕ぎ納めは寒稽古!?

数日前までの天気予報が一変し、北風が吹きすさぶ今日の五ヶ所湾。
当初、ツアーでのご予約だったのを講習に変更して開催しました~♪


今日のお客さまはマイカヤックを持っていらっしゃりパドリングスキルへの向上心もある方なので、JSCA(日本セーフティカヌーイング協会)が今年から始めたパドリングテスト【マスターパドラー検定制度】合格を目指すという目標を掲げていただきました!

まずはデモビデオを見ていただき、課目の確認。
そして海へ。


風が強かったのでこんな入り江へ移動して講習開始。

午前中はローブレイスターン。
身体とパドルとカヤックそれぞれの動きや使い方を分解して説明して、イメージを作っていきました。


午前の講習を終えて、ランチはこちら~♪
トンテキ丼です。
サニーコーストカヤックスのレッスンプログラムは手作りランチ付きですよ!


お腹が満たされたら午後も練習です。
スピン(その場回転)の講習では午前中にやったリーンの左右の切り替えしをおさらいしながら、リバーススープをしっかりと身に付けます。

次はバックワード(バック漕ぎ)。
方向修正をする漕ぎで必須のリバーススイープを練習したすぐ後なので、バック漕ぎでも保針できるようになってきました。


こうしてそれぞれの技術も分解していくと、複雑で高度なテクニックなのではなく基本操作・動作の積み重ねだということがイメージでき、見た目のカタチを真似しただけの曲芸ではないちゃんとカヤックを動かせるテクニックになっていきます。
そしてそのテクニックは力任せの腕漕ぎよりも楽チンなことが分かってきます♪

みっちり練習して終了~。
漕ぎ納め、ありがとうございました!


3時過ぎだというのにもう日が沈みそうな気配漂う五ヶ所湾。
年の瀬ですね。


2016年12月9日金曜日

2016年12月1日~2日 【JSCAの仲間で研修会】 北九州から平戸へ~

【JSCAインストラクター1検定会】の後日譚です。

平戸にある食堂。飢えた狼のようにがっついていたので写真はこれだけです笑


検定会も無事に終わり、せっかくJSCAのメンバーが集まっているのだからとそのまま研修旅行が始まりました。
行先は長崎県の平戸。
JSCAの仲間である【平戸カヤックス】の末永さんのベースを目指しました。

北九州の【玄海青年の家】を出たのは午後2時過ぎでしたでしょうか。
平戸に着いたのはすっかり暗くなった6時ころでした。

末永さんと合流し、まずは腹ごしらえ。
がっつりいただきました~。

平戸のモルゲン。ちなみに末永さんは【モルゲン】の屋号で登山ガイドもしていらっしゃいます


翌朝。
【平戸カヤックス】のベースにお世話になり(すみません写真撮ってませんでした~汗)、朝早くから出発準備です。

全国各地のカヤック屋さんが集まるとハイエースの展示会のようです


昨日は暗くて良くわからなかった平戸の海も一望。
さすがに南国の雰囲気がありますねえ。
・・・でも南伊勢より気温は低かったです笑。

目指すは早岐(ハイキ)瀬戸です!


写真じゃわかりませんね。
動画をどうぞ~。


と、こんな感じのところです。
川っぽいですが、れっきとした海です。海峡ですね。
この日は対岸の針尾島一周ツーリング。


ただ僕は私用で帰らなければならず、みんなを見送りに来ただけになりました。


この、漕ぎ出す人たちを陸から見送る寂しさ。
いいなあ。
また来ます!


このあと僕は、しばらく下道を走って食べそびれていた長崎ちゃんぽんを佐賀県内で食べ、帰路についたのでした。


JSCAのみんなの研修旅行は二日目はこの瀬戸で遊んで、さらにその後に球磨川へも漕ぎに行く人たちもいました。
せっかくだから、ということで九州を遊び尽くしていましたね。
・・・もとい、研修でした笑。

やっぱり漕いだことのないフィールドで漕ぐドキドキ感は、インストラクター・ガイド業をしていても変わりませんね♪
またの機会には九州でも漕ぎたいものです。




2016年12月6日火曜日

2016年11月28日~12月1日 【JSCA指導者検定会基礎課程 北九州会場】 たゆまぬ研鑽とさらなるステップアップのために

北九州で開催されたJSCA(日本セーフティカヌーイング協会)インストラクター1(基礎課程)検定会へ研修に行ってきました。


会場となったのは「玄海青年の家」。
【カヌースクール九州】代表の西胤さんが主管をされ、
【一滴Paddle&MountainGuide】代表・中村さんと
【コアアウトフィッターズ】チーフインストラクターの平野さんが担当IT(インストラクター・トレーナー、検定官)でした。

西胤ITによる「総論」の講義

受験者は3人。
1人は大分県から、沖縄・西表島から2人受験しに来ていました。

さらに研修として北海道【BlueHolicシーカヤックステーション】代表の嘉藤IT、
兵庫県【アクロス瀬戸内カヌースクール】代表の阪井IT、
西表島【カヌークラブぱいしぃず】代表の近澤さん、
主管の【カヌースクール九州】のスタッフ砂田さんが参加しました。

いつものことですが、受験生よりもITや研修の人たちのほうが多いのがJSCA検定会らしいですね。

今回メインITを務めた中村ITの講義風景

イントラ1検定会は4日間。
最初の2日間は座学の講義が6科目、3日目に実技試験とそのフィードバック、4日目は「指導論」と「指導法」の講義となります。


座学6科目といっても部屋の中で座って聞いているだけではありません。
講義のほとんどがワークショップ形式で、時には外へ出てやることも。
内容が濃いだけではなく、講師陣=ITの講義の質の高さで集中力が途切れることはありませんでした。 

平野ITのパワポを使った講義風景

僕がイントラ1検定を受験したのは8年前、イントラ2検定は2年前です。
そして今年9月にはベーシック検定会を自ら実施しました。

そうした経験が今回の研修でしみじみとしみ込んでくるように感じました。


講義の中には救急法も含まれます。
消防署で無料で受講できる普通救命講習のおさらいとして人体模型を使っての模擬トレーニングもしました。

2年に一度は更新受講してくださいと言われていますが、プロガイド・インストラクターは毎年受講するべきですね。

嘉藤ITの「救急法」の講義

CPR(心肺蘇生法)だけではなく、野外で活動する僕たちに役立つ実戦的な講習でした。
講義を担当した嘉藤ITの個人装備のファーストエイドキットも見せてくれました。

僕も2年前に受講した「野外救命法(ウィルダネス・ファーストエイド)」の内容も含み、あらためて救急法の大切さを学びました。

食堂の入口には日替わりでカヌーの写真が

検定会を実施した「玄海青年の家」では4日間お世話になりました。
食事や宿泊はもちろん、いろんなところで検定会に参加したみんなをサポートしてくれました。

そして3日目。


いよいよ緊張の実技試験です。
僕も採点の”目合わせ”に参加させていただき、勉強させてもらいました。

実技試験ではカヤックができる基本的な動きのための操作技術をやります。
ハードルが高いように思いますが、その意味が分かると当たり前にできないとダメなんだよなあと納得できる技術ばかりなのです。


実技試験のあとは課題を決めてフィードバックを実施します。
今回はサイドスリップとスイープを重点的に。

このフィードバックがあるので受験生は試験するだけではなくレベルアップすることができるのです。


実技試験とフィードバックが早く終わったので、3日目の午後に「指導論」の講義をしました。
インストラクター検定なので、この「指導論」の講義はとても重要です。

もちろん聞くだけの講義じゃありませんよ~。



最後の講義は「指導法」です。
初心者の方が漕いでいるを見て、その人へどうインストラクション(指導)していくかをワークショップ形式で話し合います。

これは受験生だけではなくその場にいる全員から意見を聞き出し、答えを出すというよりはいろんな指導方法、それぞれのやり方を参考にしていくのです。


こうして四日間の検定が終了しました。
結果は、、、全員合格です!!
本当におめでとうございます~!


JSCAの検定会はただ現状のレベルを見られて合否が決まるだけではなく、講義やフィードバックを通して受験生のレベルアップも図られます。
そして今回受験された三人の方たちも日に日に成長していくのが僕にも分かるようでした。


僕はインストラクタートレーナー(IT)へなるための研修として参加させていただきました。
道のりは長いですが、まずはその一歩を踏み出したところです。


プロガイド、インストラクターは職業です。
仕事を続けていく上で必要な技術と知識は広範で特殊なものばかりです。豊富な経験も求められます。
そしてその技術と知識を維持するだけではなく、研鑽しステップアップしていくことは使命だと思っています。
様々な経験を積むことも。

僕は立ち止らずに次のステップへ足を踏み出していきます。


JSCAにはそのステップが用意されていることを実感した今回の研修でした。
皆さん、ありがとうございました!