2018年10月30日火曜日

2018年10月30日【カヤック半日体験ツアー】アウトドア事業者と行政関係者を招いて研修ツアーとミーティングを実施しました~♪

今日の【カヤック半日体験ツアー】は、三重県南部で活躍しているアウトドア事業者の皆さんと県や市町の行政関係者の方々にお越しいただいて、ウォーターアクティビティの運営と安全管理について研修していただき、さらに午後は誘客のための情報交換などをするミーティングをしました♪


主催したのはカヤック屋さん仲間である「ベルデ大台ツーリズム」の野田さん。
午前中に実施した【カヤック半日体験ツアー】には11名の方がご参加くださいました!


受付の仕方、ライフジャケットの着かた、漕ぎ方説明と乗り降りの注意説明をして漕ぎ出しますが、この一連の流れも他の事業者さんにとってはなかなか見ることができないものなので、要所要所でポイントなどをお話ししながらツアーを進めていきます。

五ヶ所湾は珍しく!?波立っていましたが、カヤックがまったく初めてだった行政の職員の方々もぐいぐい漕いでいました。
海の上での誘導や声掛けなどもなるべく普段通りにやるようにして、他の事業者の皆さんに僕のツアー運営のやり方を見ていただくようにしました。


最初の目標・赤い灯台に到着~♪
漕ぎ出して目立つし分かりやすい目標があるとお客さまも漕ぎやすく、また、安全管理上もいいものです。

もちろん達成感もあり、海にそそり立つ灯台を間近で見るというのも楽しいですしね♪


無人の浜に上陸して休憩します。
今日は時間の関係でゆっくりすることができませんでしたが、こんな人跡まれな(実際にはサニーコーストカヤックスのツアー参加者以外で上陸する人はいませんが笑)浜に上陸するなんていうのは、非日常的な体験なのでその雰囲気は伝わったのではないでしょうか。

こんなふうに手軽に非日常を味わうことができるというのが伊勢志摩熊野エリアでカヤックをする魅力なのです!


再び漕ぎ出します。
風もちょっと吹いていましたが秋らしい清々しい空気感に心が洗われるようです♪


静かな入り江へ漕ぎ入ります。
ここの穏やかさは誰もが安心感を覚え、カヤックに慣れてきたところなので自分の思うようにコントロールできる楽しさも実感できます。

こうした達成感や非日常感、そして安心感を得てもらおうという意図でカヤックプログラムを組み立てているのです。


体験ツアーも後半になると皆さんだいぶ余裕が出てきますね。
カメラを向けるとポーズを取ってくれます♪

午前中のツアー終了後、昼食を挟んで南伊勢町商工会の会議室をお借りしてミーテイングをしました。
総勢20名を超える参加者に!
(※ しゃべる側だったので写真がありません~汗)
情報共有ではツアーにおける安全管理について質疑応答したり、先日実施したモニターツアーのアンケート結果を考察して、お客さまのニーズを探ることもしました。

今回はカヤック事業者さん以外のアウトドアアクティビティ事業者さんが来ていらっしゃったので、申込時の記入項目についてなどもそれぞれ聞くことができ、僕自身も勉強させてもらいました。
異業種の方と情報交換できる場というのはなかなかないものなんですよ。

こうして30分以上時間延長してミーテイングも終了しました!
たくさんの方々にお越しいただき、また新しい出会いもあり、本当に充実した一日となりました。

これからも事業者と行政とで連携しながら、ウォーターアクティビティを盛り上げていきましょう!
ありがとうございました~!!



※今回の取り組みは以下のサイトで詳細を確認することできます。
「あ!南三重 海遊び・川遊び」はこちら


2018年10月29日月曜日

2018年10月29日【アドバンスド講座ツーリング講習】セーフティ3講座パックの3回目でした!

この春から「セーフティ3講座パック」を順番に受講してくださっていたご夫婦が、いよいよ最後の三つ目【アドバンスド講座 ツーリング講習】を受けてくださいました~♪


【ツーリング講習】は大きく「カヤックギア、ウェアについて」と、「フィールドについて」を学ぶプログラムです。


【ツーリング講習】では、JSCA日本セーフティカヌーイング協会作成の「セーフティ&レスキュー・プログラム」のテキストブックや僕がまとめたレジュメ、そして実際のギアやウェア、時にはスマホのアプリなどを見せながら講義を進めて行きます。


「カヤックギア、ウェアについて」はライフジャケットのフィッティングシステムの確認や各種装備の説明をしたり、僕が使っているウェア類について素材やデザイン、生地の機能について詳しくお話しします。
この辺の知識はカヤック屋さんとしての経験だけではなく、元アウトドアメーカー勤務経験もある僕の得意分野なのです!

「フィールドについて」では、天気予報の見方と使い方についてかなりの時間を割きます。
複数のサイトを確認すること、天気予報と実際の現場との誤差感覚、MICS(海上保安庁が提供している海の安全情報サイト)で確認できる各地灯台の実測値を調べることなど、出来る限り多くの情報を収集することによってより正確な天気予測ができるようになるのです。
また、風と波についても形成メカニズムから解説し、海というフィールドの知識を深めていきます。


【ツーリング講習】もなんとランチ付き♪
今日はカルボナーラ。
ここ数日、なぜだか無性に食べたかったので。笑

たっぷり15時半まで講義をし、ちゃんとまとめのお話しもして終了しました~。
丸一日の講義、お疲れ様でした♪


終了後、お客さまから「以前は気軽に海へ漕ぎ出しちゃえばいいやって思っていたけど、この3回にわたる講義を受けて、海がおっかなくなりました」とおっしゃっていました。
それを伺って、シーカヤックインストラクターの大先輩のHさんが、

「気軽に海を楽しめます? アナタは気軽のつもりでも 海はいつでも本気ですよ」

と言っていたのを思い出しました。
おっかないから遊ばなくなるのではなく、気を引き締めるところはちゃんと引き締めて、本気で海へ漕ぎ出してもらえたらと思います!


【セーフティ3講座パック】を受講していただきまして、ありがとうございました~!!





2018年10月28日日曜日

2018年10月27日、28日【南伊勢リアスコーストキャンプツアー】常連のお客さまたちからのリクエストキャンプツアー♪

この週末は、常連のお客さまたちからのリクエストで【南伊勢リアスコーストキャンプツアー】で南伊勢の干物を堪能してきました~♪


先月、【鳥羽キャンプ場泊ツアー】が台風の影響で漕ぐことができなかったお客さまたちが、リベンジだ!ということでキャンプツアーをリクエストしてくださったのですが、なんとまた台風が発生し、その影響は免れそうもありません。


まずはマップを見ながらブリーフィングです。


こちらは先日発行されたばかりの「ジャパン・エコトラック伊勢熊野」の冊子。
ガイドブックというよりもルートマップとして作られているので、こうしたツアーでのコース確認などにも使いやすく出来ています。

※「ジャパン・エコトラック伊勢熊野」冊子はサニーコーストカヤックスにて配布しています。


コースを確認してから、不穏な北風と台風の波の様子を見に「ハートの入り江」で有名になった「かさらぎ池展望台」へ行きました。
この春に駐車場整備やバリアフリー化をして、とってもきれいになっていました♪


この展望!
「ハートの入り江」もいいですが、360度パノラマで眼下に見渡す景色は最高でしたね。

でも、明らかに台風のうねりが押し寄せているのも確認できちゃいました・・・。


出発予定地に移動して、パッキングを済ませてからお昼ご飯。

先日お世話になった「友栄水産」橋本さん特製の「鯛飯の素」を使った鯛めしと「南勢養鶏」さんの鯛たまごスープ♪
鯛の身がゴロゴロ入った鯛めしも豪勢ですし、鯛の出汁と青さのりの風味が効いたたまごスープも南伊勢ならではの味わいですね。


さあ出発です。
やっぱり油断のできない出し風(陸側から海の沖のほうへ向かって吹く風)が吹いていたので、岸寄りを漕ぎ進みます。


台風のうねりもかなり顕著でした。
あるところからは迂闊に岸に近寄れず、それどころかブーマー(隠れ岩)で波が炸裂したりしています。


それでもプランAに則って無人島がすぐ目の前にある浜へ上陸しました。
ただここもがっつり台風の波が打ち寄せていたので、慎重に一人ずつ上陸誘導します。


無事に全員上陸してカンパーイ♪
これがシーカヤックキャンプツーリングの醍醐味ですねえ。


一休みしてから流木を集め火を熾し、湯を沸かしてコーヒーを淹れます。
そこにスコッチを垂らせばアイリッシュコーヒーの出来上がり。

これもキャンプならではの贅沢です。


今回の【南伊勢リアスコーストキャンプツアー】はお食事もリクエストをいただき、南伊勢の特選干物をご用意。

まずは「からすみ」から♪


薄切りにした大根と一緒にパクリ。
うーん、日本酒が合いますねえ~。


他にもカマスとソマガツオの塩辛や、ちょっと珍しいアイゴや、脂ののったウツボ、定番のアジの開きなど、地元で水揚げされ、地元で加工された干物に舌鼓を打つのでした。


日が暮れると肌寒くなってきました。
焚き火がうれしい季節ですね。


すぐ目の前にある弁天島(伊勢志摩国立公園 特別保護地区)から月が昇ります。
夜になって風は落ち着き、月光が水面と砂利浜を白々と照らします。

いつの間にか夜も更け、四方山話は尽きることもなく、お酒も進んでしまうのでした。


翌朝。
東の海上に浮かぶ見江島から朝日が差し、テントの中を温めまてくれました。


相変らず波は高いですが、風はすっかりなくなり、雲一つない快晴です♪


朝食はパンとベーコンエッグとオニオンスープ。

(注)お酒の瓶が見えていますが、もちろん朝から飲んだりしません。笑


風は落ちましたが波が相変らずなので今日もツーリングは諦め、浜辺でのんびり過ごしました。

昼前に撤収開始。
さすが常連のお客さまたち、テント撤収もパッキングも手際よくやっていました。


大きいと胸くらいの高さのある波を超えて出艇していきます。
もちろん僕がサポートするのでご安心を。
タイミングさえ間違わなければヒドイ目に遭わずに済みます。

・・・白状すると最後に一人で漕ぎ出した僕は波を正面から喰らってコクピットの中が水浸しになっちゃいました。
五ヶ所湾の平穏な海が懐かしくなりますね。笑


風は弱い南風に変わり、今日は釣り船も渡し船もあちこちに行き来しています。
それでもこのうねり。大きいと2mオーバーのうねりが打ち寄せていました。

行き交う船と岩礁に立つ釣り人に注意しながら湾の奥へと漕いでいきました。


岬一つ内側に入ると途端に穏やかに。
ここから先はピクニック気分のパドリングになりました♪


そして無事に帰着~。
漕いだ時間は短かったですが、皆さん充実した顔つきですね。


片付けをしてから昼食。
マルタイの棒ラーメンにトッピング盛り盛り♪
意外なほど好評でした~。


すっかり撤収作業も終えて解散しました。
なかなか思うようには漕ぐことができませんでしたが、リアスコーストらしいいい浜でキャンプすることができて本当に良かったです♪

なかなか来る機会の少ないフィールドでしたが、また漕ぎに行きましょうね!
リクエスト、ご参加いただきましてありがとうございました~!!




2018年10月24日水曜日

2018年10月24日【伊勢志摩国立公園エコツーリズム推進協議会 第二回人材育成部会】南伊勢町・阿曽浦のしじらみ浜へ磯観察&人材育成会議をしてきました!

本日は「伊勢志摩国立公園エコツーリズム推進協議会」の第二回人材育成部会として、南伊勢町・阿曽浦にある【しじらみ浜】へ、磯観察&人材育成会議をしてきました!


案内をしてくださったのは漁師であり体験事業者であり民泊「まるきんまる」の運営もしてる「友栄水産」橋本さん。

南伊勢町には橋本さんと本橋という二人の坊主がいるのです。笑


阿曽浦の町はずれから山に入っていきます。
目的の【しじらみ浜】は熊野灘に面した浜で、阿曽浦から山一つ越えたところにあります。

山道は台風の影響と落雷で倒木や土砂崩れしているところもありましたが、基本的には道は整っていて、とっても分かりやすくて歩きやすかったです。


山の頂上で一休み。

ここには昔、大きな木が立っていてそれが漁師さんたちの目印になっていたとか。
今はその木も朽ち倒れてしまいましたが、正確な地図もGPSもなかった当時の漁民たちの暮らしの知恵が偲ばれます。


ゆるやかな森の坂道を下り抜けるとそこは海でした。(川端康成風に。笑)


この景観!
カヤックでは何度か来たことがある浜ですが、陸路では僕も初めてでした。


さっそく磯観察を始めます。
まずは橋本さんから危険生物についてのお話し。

こうした知識はガイドに必須なのはもちろん、伊勢志摩に暮らしていると普段の生活にも役立つものです。
・・・そこらへんに危険生物がいる可能性があるので。笑


【しじらみ浜】の磯。
今日を選んだ理由は大潮だから。

お昼前に潮が引き、磯観察がしやすいのです~♪


潮だまりをのぞき込み、貝殻を拾い、シーグラスを探す。
いい大人たちが童心に返ります。


たっぷり磯観察をして、お昼ご飯です~。
橋本さん謹製の「鯛の炊き込みご飯」♪

真鯛の養殖もしている漁師の橋本さんが作る鯛めしなんて、贅沢ですねえ。


食事のあと、それなりに真面目な話をして帰路につきます。

山道にはあちこちに石垣が組まれ、平らなところがあります。
これは、昔使われていた畑の跡だそうです。


森を抜けるとパッと視界が開けて、阿曽浦の真珠養殖の筏が見渡せました。
ここも入り組んだ湾なので、真珠養殖が盛んなのです。


民泊「まるきんまる」に戻って来て人材育成部会の会議をしました。
浜辺で行った意見交換をとりまとめ、今後の方針などについて話し合います。

会議のスタイルと効率というのは僕には分からないことも多いですが、こんなふうにフィールドに出てみんなで行動し、その現場やすぐ後に語り合うことはとても有意義だと思っています。

インバウンド対応、後継者問題、新規事業の立ち上げ。
エコツーリズムを取り囲む環境はどんどん変化し、概念そのものも移り変わっていく中で、「伊勢志摩国立公園エコツーリズム推進協議会」の人材育成部会では、今後もこうした活動をしつつ、伊勢志摩エリアの体験事業者の人材育成などを担っていければと考えています。


ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました!!



2018年10月23日火曜日

2018年10月23日【五ヶ所湾ビギナーツアー】SEA TO SUMMIT三重紀北大会のトレーニングでした!

今日のお客さまは11月17日、18日に開催されます「SEA TO SUMMIT三重紀北大会」に出場するためにがっつりトレーニングをということで、【五ヶ所湾ビギナーツアー】らしからぬツーリングをしていただきました!


「SEA TO SUMMIT三重紀北」では海のステージとして11kmを漕ぐことになります。
そこで今日は、午前中でできるだけ長い距離を漕ぎ、できれば上陸休憩せずに行ってみようということにしました。


漕ぎ出した五ヶ所湾はなんとも緊張感のないベタ凪です。笑

「SEA TO SUMMIT三重紀北」のコースとなる紀北町の海はほぼ外洋エリアなので、こんなに穏やかなことはまずありえませんが、それでも11kmという距離を意識して漕ぐのは練習として大切なことです。


一時間ほど漕ぎ続けて海上で一休み。

前回【ファーストステップ講習】を受講していただいているので基本パドリングが身に付いていて、腕だけの力で漕いでいないようでまだまだ漕げますと元気な様子です♪


さらに30分ほど漕ぎ進み、上陸です~。

午前中だけで8kmほども漕いじゃいました!
お疲れさまでした。


雨の心配があったので、海岸の東屋でランチにします。
今日のメニューは青さのりと桜エビのペペロンチーノ♪

リピーターさまには「伊勢うどんの焼うどん」以外のメニューをご用意していますよ!


午後はちょっとだけ外洋エリアへ。

五ヶ所湾の湾内だけですと本番の波風にびっくりしてしまうかもしれないので、外洋を漕ぐという経験だけはしていただきました。


外洋エリアといっても厳密には湾口付近でしたが、それなりに波があり、湾内とは違った雰囲気の中を漕ぐことができました。

シーカヤックは技術や知識だけではなく、経験することで慣れるので、次に同じようなフィールド、状況下で漕ぐ時にはもっと普段通りのパドリングができることでしょう。


午後のコーヒーブレイク♪
昼過ぎにパラパラと雨が降りましたが30分もしないうちに止んでしまい、その後には青空が広がってきました♪


さあ最後の一漕ぎです。

湾の奥へ戻ってくるとやっぱりいつもの五ヶ所湾の通りに穏やかです。


もと来た浜に戻ってきました~。
今日だけで15km以上も漕いでしまいました。

これで自信がついたでしょうか?
「SEA TO SUMMIT三重紀北」の本番も頑張ってくださいね♪


ご参加いただきましてありがとうございました~!!