2014年8月19日火曜日

海の漂流物 2014年版

暑い日々が続いておりますが、皆さま体調を崩さずに過ごされているでしょうか?

かくいうシーカヤック屋さんは繁忙期のためほぼ無休で働きっぱなしで、そろそろ思考回路があちらこちらへと飛び始めています。
ということで(?)昨年も海の漂流物を紹介しましたが今年もいってみましょう。

まずはこちら。


ほとんど定番のようですが、ウミガメです。
残念ながら亡骸でした。
そうとう腐敗も進んでいたので、長い時間、長い距離を流れてきたのかもしれません。
発見場所は五ヶ所湾の湾口に近い町、宿田曽の前に浮かぶ葛島です。


次はこちら。


ミヤマクワガタ。
浜で発見してカヤックのデッキに乗せてあげたわけではありません。
コイツは海に浮いていた海藻にしがみついていたのをたまたま見付け、救助(?)しました。
ちょっと弱っていましたが身体が乾いてきたのかだんだんと元気を取り戻し、この後、浜の雑木林に逃がしてやりました。

海岸でもなかなか見付ける機会のないクワガタですが、もっと不思議だったのが見付けたのが5月末だったことです。
越冬したのか早く土から出てきて成長してたのか。
発見場所は五ヶ所湾の北部、浅瀬に建つ赤い灯台付近でした。
・・・ちなみにクワガタの恩返しはまだありません。


続いて五ヶ所湾ならではの漂着物です。


伊勢マグロ。
五ヶ所湾ではマグロの養殖をしていて、大きな生簀が湾内にあります。
たぶん、そこから逃げ出したのでしょう。
こちらも腐敗が進み、さすがに箸を付ける気にはなりませんでした。残念。
発見場所はまたまた葛島。湾口に近いと面白いものが見付けられるのでしょうかね。

ただ、この可能性は限りない夢があり、もしかしたら脱走マグロを釣り上げることも!と妄想してしまうのでした。
まあ、もし針に引っ掛かったらカヤックごと引っ張られてタイヘンな目に遭うでしょうがね。


最後にこちら。


軽石です。
水面にプカプカと浮いている姿はまるで発泡スチロールのようでしたが、手に取ってみてびっくり、石でした。
写真では分かりにくいでしょうから、動画もどうぞ。



いやはや、不可思議な石ですねえ。
水上で発見、浮いているのを見たのは初めてでした。
持って帰ってもカカトをすべすべにするくらいしか使い道の発想が湧かなかったので海に返しました。
またどこかで会えるかな。


こんなところで今回はお終いです。
これからも珍しいものが漂流していたらまとめて紹介したいと思います~。

2014年8月12日火曜日

台風じたく

台風11号がお盆直前の日本を通過していきました。
三重県は全域に大雨特別警報が発令され、避難指示も出た市町村がありました。
西日本を中心に爪痕を残した今回の台風でしたが、被害に遭われた方には心よりお見舞い申し上げます。

さて、被害といえばカヤック屋さんにとっても真夏の台風は深刻な問題です。大問題です。
海は荒れ、川は増水するのでツアーは中止、そして大雨と強風が襲ってくるので施設、備品を守るために奔走することになります。

今回はそんなカヤック屋さんの台風準備について書いてみます。


こちらはサニーコーストカヤックスの事務所兼ベースの正面です。
玄関ではないのですが大きな窓があり、そこは強風対策と飛来物除けにシャッターを閉じ、夏場は掛けたままにしているよしずを外してロープでくくり、垣根のたもとに置きました。
(写真手前がよしずです)


こちらが玄関。
最近は出しっぱなしにしていたパドルを事務所内に片付け、パドルラック(扉横のパイプ)はカラにしました。足元には土嚢を置き、ラックそのものも飛ばないようにします。
テーブルというかベンチの代わりになっているガーデンコンテナのふたもきちんと締め、その上に受付をするテーブルを裏返して置き、ここにも土嚢を重しにしました。
テーブルは室内保管のほうがもっと安心ですが、今回は出したままにしてみました。
ちなみにお客さまくつろぎ用のガーデンチェアは事務所の中にしまいました。


そしてカヤックたちです。
夏に大活躍のシットオンカヤックは重ねて前後をそれぞれロープで縛り、さらにチェーンでカヤックラックと連結しました。


他のカヤックたちもしっかりとロープで固定します。
重量バランスを考え、3段のラックをそれぞれ左右違いにしてみましたが、まあこのへんは自己満足でしょう。
写真でもわかるようにカヤックラックそのものを四隅からロープを取り地面に杭で固定しているので、倒れたりする心配はありません。たぶん。

こうした作業を台風接近に合わせてしています。
真冬に台風が来るのであればもっと手間暇かけて準備できるのですが、残念なことに台風はお客さまと同じく夏から秋にかけていらっしゃるので、忙しくしている時に作業をしなければならず、なんとも大変なワケです。

こうした苦労を重ねて施設と備品を守り、お客さまにカヤックを楽しいでいただけるようにと日々努力している次第でございます。
カヤック屋さんもけっこうがんばってるでしょ?笑


最後に、こちらの動画を。
五ヶ所湾ならではの「台風じたく」の風景です。


運んでいるのは真珠の作業小屋です。
入り組んだ入り江の多い五ヶ所湾ですが、こうして作業小屋をより安全な入り江へと海路運んでいるんです。
真珠屋さんもがんばってますね~。


これからも台風は南伊勢に襲ってくるでしょうが、油断せず過信せず、慎重に準備を怠らず、やり過ごしていきたいものです。

2014年8月6日水曜日

家庭菜園通信・・・顛末。

春に紹介した家庭菜園。
おかげさまでそれなりの収穫が得られました!
ところが・・・。

筆不精がたたって、実りの時期の写真が全然ありません~。
とほほ。
ミニトマトは最盛期にはこれでもかと実り、スーパーでトマトを見掛けるとふッと鼻で笑って通り過ぎるくらいでした。
少々皮が固めでしたが、濃厚でジューシーで、サラダにパスタにと大活躍でした。


こちらはミニトマトと一緒に植えたシソです。


・・・すっかりしなびている今日この頃。
シソは失敗でした。
なにか虫がついてしまったようで元気がなく、あまり収穫できないまま夏に突入してしまった感じです。
それでも良さそうな葉を摘み取って、料理に使いました。
手作り餃子に入れたのが一番のお気に入りでした。


次はスイートバジルです。
白い花が咲いていますね。


どうやらバジルは花を咲かせておくのは良くないみたいで、こちらもあまり収穫はありませんでした。
そもそもバジルもミニトマトと一緒に植えたのですが、そちらはほぼ全滅してしまい、この鉢は義母にいただいたものです。
それにも虫がついてしまい、結局青々と茂ることなくやせ細っていってしまいました。
いくばくか収穫できた葉はパスタや炒め物、そしてジェノベーゼにしました。


以下は植え替えからしばらく後の頃の写真です。



まずはバジル。


周りをビニールで囲ったのは風除けと寒さ対策でした。
でもこの後、一つはまったく育たず、枯れてしまいました。

こちらはミニトマトです。


トマトは丈夫で、多少は虫にやられましたがたくましく育ってくれました。

最後はシソ。


この頃はまだ元気でしたが、トマトに栄養を持っていかれてしまったのか生育が良くなく、そのうちに虫もついたりしてしまいました。


ミニトマト、シソ、バジルは比較的たくましい植物で、初心者にも育てやすい野菜だということでやってみたのですが、なかなかどうして、野菜作りというのは簡単なことはなく、水やり、追肥、添え木に虫対策と、油断も隙もない作業の連続でした。
農家の皆さんの苦労がうかがえる体験となりました。


そして来年はどうしようかという話をうちの奥さんともうはじめています。
今年はどうも思惑通りにいかなかったコンパニオンプランツについてももう少し勉強して、来年はさらなる収穫が得られるように頑張ります!


家庭菜園通信1はこちら!

2014年8月1日金曜日

渚のハマボウ

ハマボウの花が見頃を迎えています。


五ヶ所湾の随所に咲くハマボウ。
特に伊勢路川河口、内瀬の大群落は本州最大級といわれ、杜のように茂ったハマボウを見ることができます。


ハマボウの花は五弁の花びらで、さしずめ黄色いハイビスカスのようです。
その色はけして主張するような原色のきつさはなく、むしろ葉の緑によく馴染む黄色です。


こうしてハマボウの群落のすぐ横をカヤックで漕ぐことができますが、写真でもハマボウの花は確認しづらいのではないでしょうか。
漕いで行って近付かなければ見付けられない、そんな奥ゆかしさをもつ夏の花です。


花の見頃といっても咲き乱れるというふうでもありません。
ぽつり、ぽつりと大輪の花を咲かせています。
黄色いハイビスカスというとなんとも南国の艶やかな花を想像しますが、実はハイビスカスも同じで、桜のように、椿のように満開になるということはありません。
その分、花が咲く期間は長く、ハマボウも一か月は楽しむことができます。


ハマボウは塩生植物、つまり潮汐で海に没する位置にも生える植物です。半マングローブ植物とも呼ばれ、根は複雑に入り乱れ、絡まり、大地に立っています。
千葉県から奄美大島まで広く分布していますが、調べてみるとマングローブの本場、沖縄にはないようです。


そんなハマボウの花の季節。
シーカヤックで渚に咲く黄色いハイビスカスを見付けに行きませんか?

1Dayツアーの詳細はこちら!

ハマボウは五ヶ所湾内のあちらこちらで見ることができます。
一日体験ツアーから、ファーストステップ講習、そして1Dayツアーなら大群落地まで漕いで行くことができます!
くわしくはこちらのホームページをご覧ください。