ゴールデンウィーク最終日の今日は、マイカヤックをお持ちのご夫婦が自分たちだけで漕ぎ出すための安全講習【セーフティ&レスキュー・プログラム(SRP講習)】を受講してくださいました~♪
日本セーフティカヌーイング協会の公認プログラムである【SRP講習】はテキストを基に進める講義と、レスキュートレーニングを中心とする海上講習の二部構成になっています。
今回はレスキューの練習はもっと水温が高くなってから、というご要望にお応えしてちょっと内容をアレンジして開催しました。
午前中はSRP講習テキストと僕が作成したレジュメと各種資料を使いながらお話ししました。
ガイド無しで漕ぎ出すことのリアルと、事故が起こるメカニズム、そして実際の事故事例を取り上げながら、安全に楽しく漕ぐことのいろんな注意点の意識付けをしていきます。
講義を進めながらその都度ご質問もいただき、とても熱心に受講してくださいました!
ランチを挟んで午後は海へ。
事前に2つの異なる天気予報サイトを確認していたのですが、一方は北寄りの微風の予報、もう一つは南寄りの風がそれなりに吹く予報となっていました。
当たったのは後者。
五ヶ所湾としては荒れている海況です。
でも沖に流される風ではないこと、砕波帯(サーフゾーン)を超えれば漕げないほど強い風ではないことなどを確認して、漕ぎ出してみました。
サーフゾーンを超えるとやっぱりそれほどキツイ海況ではありませんでした。
でも風はそれなりに吹いているので風裏の入り江へと漕ぎ進みます。
風の中でのカヤック操船も体験してもらうことができました。
船溜まりの奥にある小さな浜に上陸。
ここでは、これから潮位が上がってくるのでしっかりとカヤックを引き上げることをお伝えしました。
そんな小さな注意点も、ちゃんと意識しているかしていないかで大失敗をするかしないかの分かれ目となるのです。
上陸した浜からほんの200m足らず行くと反対側の入り江に出ます。(つい先日も来ましたね)
そこはもう別世界のような凪でした。
こんなふうに、地形によってはまったく波風の影響を受けないところもあるけれど、少し移動するだけで海況は一変してしまうことを見て実感してもらいました。
また、こうした地形があるという情報を持っていればエスケープルートとして使えることもできます。(実際僕も使ったことがあります)
そして帰路。
風も波も落ち着かないままの海へ漕ぎ出す前に、プランA、B、Cと3つの計画を提案し、漕いでみてどのプランにするかを途中で判断することにして出艇しました。
結局、プランAとBの間のようなコース取りになったのですが、判断はその場その場でしなければならず、コースはその都度自在に変化させていかなければならないことをお伝えしました。
こうしたシーカヤックの「適当で良い加減」な考えかたを学んでいただきました。
だいぶ考えていた「漕ぐということ」とイメージが違っていたようで、お二人ともなるほど~と見方が変わったようでした。
なかなか難しいところもありますが、そんな難しいところも楽しみながらシーカヤックの世界を広げていってくださいね♪
今回はレスキュートレーニングを実施していないので【SRP講習】の修了とはなりません。
水温が高くなったらあらためて再乗艇の講習をしましょうね。
ご参加ありがとうございました~!
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