【初心者講習のための実践研修】は、お仕事でカヤックの漕ぎ方を教えているプロ向けに、圧倒的多数となる「カヤック初心者」であるお客さまへの講習のブラッシュアップを図るための研修会です。
まずはお互いの営業形態、ツアー、レッスンの運営状況などをホワイトボードに書き出して確認し合いました。
今回、参加してくださったのは、
静岡県浜松市のフィッシングカヤック屋さん「アングラーカヤックス」池田さん
三重県大台町の宮川流域で活動している「ベルデ大台ツーリズム」伊藤さんと浮田さん
の3名さまと、
共同講師として、
「RAINBOW三河湾シーカヤックスクール」中谷さん
にお越しいただきました。
続いて実際に行っている陸上講習(カヤックに乗り込む前の事前レッスン)をそれぞれ実演していきます。
ライフジャケットの着かた、基本的な漕ぎ方練習、そしてカヤックの乗り降りの仕方などを一通りデモンストレーションしてもらい、要点を中谷さんが書き出し、僕はビデオを撮影します。
3人の後に僕と中谷さんもデモをし、共通項と相違点、そして必ず話さなければならない要点や、プラスアルファの豆知識などを共有しました。
こうして講習の要点を書き出して他の事業者の人たちと共有するなんてなかなかする機会はないですよね?
いろんな言い回しや講習方法など、たくさんの「引き出し」を持っておくことは指導者=インストラクター、ガイドにとってはとても大切なことです。
みっちり勉強してお昼休憩です。
サニーコーストカヤックスでは講習、研修でもランチ付きなのです~。
もちろん「伊勢うどんの焼うどん」♪
着替えてカヤックを海へと運びます。
今回はフィッシングカヤックだらけになりました~。
陸上で行った講習を基に、ここでは実際に漕いでカヤックの基本操作方法を伝える指導法をおさらいします。
水上での講習の場合、陸上とは違って自分の居る位置、向きなどもお客さまに見やすいように工夫したり、声もより意識して大きな声を出さないと聞こえません。
また、説明した漕ぎ方を分かりやすく伝えるための正確なパドリングテクニックも要求されます。
水上講習では漕ぐだけではなく、時にはこんなストレッチを織り交ぜることも。
あえてパドルを使わずに身体を動かすことで、基本パドリングに必要な動作を伝えるのです。
場所を変えながら講習を進めて行きます。
カヤックのインストラクションで難しいのは環境の変化がない室内ではなく、自然の中で行うところです。
逆にそうした自然の状況、例えば向かい風の中を漕ぐことでフォワードストローク(前漕ぎ)などは講習しやすかったりしますし、スイープストローク(曲げ漕ぎ)やバックワード(後漕ぎ)は波風のないところのほうがやりやすかったりしますので、うまく環境(海況)や状況(風向き)を利用することもできるのです。
フォワードストローク、スイープストローク、バックワード、ブレーキと、基本パドリングの講習方法をしっかりとおさらいし、さらに新しい知識や方法を共有もして戻ってきました。
今回は講師役だった僕にとっても勉強になるような事柄もあり、とても楽しく充実した研修になりました!
受講された方からも「聞くだけじゃ覚えられないけれど、見て、真似て、さらに自分が他の人に教えると本当に身に着くスキルになる」と言っていただけ、研修の目的が達成できたのではないかと感じました。
プロガイド、インストラクターをしていると、実は個人的に漕ぐ機会は減るし、ましてや他の事業者さんのツアーやレッスンに参加することはまずしなく(できない!?笑)なります。
そうしていると、残念なことに僕たちプロもスキルを維持できないばかりかレベルが落ちてしまうことすらあり得ます。
そうならないためのブラッシュアップ、アップデートはもちろん、ステップアップ、スキルアップも常に意識し続けなければいけないと思います。
JSCA日本セーフティカヌーイング協会ではプロガイド、インストラクター向けの各種講習、会員研修を実施しています。
また、仕事としてカヤック活動をしている事業者向けに「指導者検定会」を実施し、指導員(インストラクター・ガイド)の認定もしています。
安全で楽しいカヤックを多くのお客さまに提供するために、プロとしての意識を高めるとともに一緒に学び合いましょう!!
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