カヌーを安全に楽しく提供する指導者を育成するための【JSCA指導者検定会 ベーシック課程】を開催しました。
二日間に渡って実施される【ベーシック検定会】を、今回は僕も検定員を務めさせていただきました。
数年来の研修の末の、初めて検定員として、そして主管として検定会を実施するということは非常に光栄であり、またプレッシャーもありました。
検定員にはもう一人、【シーカヤックステーション小山ハウス】代表の森田さんにも協力していただきました。
経験豊富なカヤッカーであり、かつ、長年JSCA(日本セーフティカヌーイング協会)に加盟してきた実績もあり、これ以上ないほどの助っ人でした♪
森田さん、本当にありがとうございました!
一日目は座学の講習が3課目とその筆記試験が実施されます。
分厚いテキストに圧倒されますが、講義の内容はもっと広範でディープです笑。
ワークショップのようなスタイルも取り入れながら理解を深めていきます。
二日目は実技検定です。
【ベーシック検定】ではハイレベルなパドリング技術は求められませんが、基本ストロークをしっかりと理解し体現できるかどうかを判定します。
判定するのは僕と森田さんの二人です。
それぞれが別個に判定し、その結果を突き合わせてどうしてその判定にしたのか意見を出し合い、相対的な評価ではなくJSCAとしての絶対的な評価になるよう「目合わせ」します。
この「目合わせ」が大事なのです。
実技検定には漕ぐことだけではなく、参加者を前にして陸上講習をする設定で模擬講習の検定もあります。
ポイントを押さえて簡潔に参加者へ伝えるというのはなかなか難しいですよね。
検定はここで終了ですが、実技検定の後にはフィードバック(振り返り)をしていろんな手法を共有し、知識を広めることができます。
さらに安全技術の実技講習が続きます。
水辺のアクティビティを実施するにあたり考えうるリスクをみんなで洗い出し、意見交換をします。
けっして明確な答えがあるものばかりではありませんが、プロには想定外などという言い訳はフィールドでは通用しません。
時間をかけてじっくりとリスク=起こりうる危険を話し合い、気付きのセンスを養いました。
さらにトーイング(牽引)も練習しました。
3艇のカヤックを牽引したり、2艇で引っ張る方法などを実際に体験してもらい「引き出し」を増やしていきます。
「引き出し」の数だけ安全性はより高まり、そして心理的な余裕も生まれます。
この安全技術講習を修了して【ベーシック検定会】は終了となります。
そして、、、今回は見事全員が合格しました!
おめでとうございます~♪
二日間に渡る検定会、これに合格することはゴールではありません。
カヌー指導者、インストラクターとしての出発点とも言えます。
これから様々な経験を得てさらに精進していただくことを切に願うばかりです。
初めての検定員としての経験は僕にとっても学びの連続でした。
より広く、より深く知識と理解が求められ、そしてそれを講義するということはとても難しくて楽しいものでした。
まだまだ新米検定員ですが、これから多くの経験を積みレベルアップしていきたいです!
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