2016年7月1日金曜日

2016年6月29日 注目のフィッシングカヤックを試乗してきました~!!

【RAINBOW三河湾シーカヤックスクール】のある愛知県蒲郡へ行きまして、RAINBOW代表の中谷さん、そして2015年に開業された【ベイロマンスカヤックス】の代表にしてカヤックビルダーの佐々木さんにお時間を頂戴しまして、フィッシングカヤックの試乗をさせていただきました!


試乗させていただいたのは【ベイロマンスカヤックス】の初号機「フィロソファー156」とこの6月にリリースされたばかりの「コリンアスリート」、そして日本を代表するシーカヤックメーカーである【ウォーターフィールドカヤックス】が満を持して発表した「ヒラドシェーカー」の3艇。

しかも今回はなんと僕一人のために試乗の機会を作ってくださいました~。
感謝感激です。
ということでレポートいたします!


まず最初は【ウォーターフィールドカヤックス宮崎】の「ヒラドシェーカー」です。
全長は3,660mmで軽自動車にも車載しやすいコンパクトサイズ。
(※以下、写真撮影RAINBOW中谷さん)


重量も21kgなのでこんな感じで持ち運べます。車の屋根に積み上げる時も当てモノなどをすれば車もカヤックも傷付けずにサクッと乗せることができそうな重さですね。

さっそく試乗します。
コンパクトさ、重量の軽さも相まって、軽い漕ぎ出しです。
そしてクセもなく普通に真っすぐ進んでくれますね。(カヤックは短いほど回転性が高くなり、真っすぐ進みにくくなります)



もちろんバランスもよく、横座りして足を海へ投げ出しても大丈夫。長時間の釣行の時にそんなふうに姿勢を変えられるのはうれしいですよね。

この日は当然ながらクーラーボックスや竿などは持ってきていなかったので空荷での試乗でしたが、不安定な感じはなくて誰もが安心して扱えるカヤックだなあという印象です。

前後には大きな開口部のハッチを備え、大型クーラーも据え置けるスペースもしっかり確保。
ロッドホルダーも4個標準装備しています。

乗り終えてのインプレッションは「まったく普通に漕げるシットオンだ」です笑。
でもこの「普通」のモノを作るということがどれだけ難しいことか・・・。それをしっかりとカタチにしてしまうあたり、長年シーカヤックを作り続けているメーカーだなあと感心しました。

くわしくはサニーコーストカヤックスHP【ヒラドシェーカー】のページをチェックしてみてください♪


さてお次は【ベイロマンスカヤックス】の新艇「コリンアスリート」です。


全長3,220mm、重量20kg。
サイズとしては超コンパクトモデルといえます。


名前の通りスポーティな雰囲気漂うフォルムですね。
このロゴマークがまたカッコいい~。

コンパクトですが収納スペースは大きくとってあり、リアには25Lクラスのクーラーボックスも置くことができます。


さてさて、試乗しましょう。
コンパクトですし重量も軽いのでヒョイっと持てます。
ハイエースなら車内に入っちゃいそうですね。

短い全長にもかかわらずスピードは速く、多少の波があっても食われることなく波を切って進んでくれました。
前進していると短さを忘れるようで、旋回やバックをすると、あ、このカヤック短かったんだっけと気付かされるようでした。


僕はシーカヤック屋さんなので、こういうことを試します笑。シットオンの乗り方じゃないですね。
でもこれで不安定になっていないんです。そして「コリンアスリート」はちゃんと僕の操作に反応してくれていました!

見ての通りロッドホルダーも4個標準装備し、足元のドレンホールは魚探の振動子にも対応している立派なフィッシングカヤックなのですが、動きの機敏さは釣りだけするにはもったいないようなグレードの高さでした~。
実は、写真はないのですが波乗りにもチャレンジしています。きびきびした動きで本気で遊んでしまいそうになりました!

そんな遊びもできてしまう「コリンアスリート」の印象は「軽自動車スポーツカー」です!!
コペンやホンダS660のような感じでしょうか(乗ったことないですが笑)、軽く機敏でスピードもそこそこ出る、みたいな。
見た目もそうですが、まさにコンパクトスポーティなカヤックでした!


そして最後になりました「フィロソファー156」。


全長4,760mmとかなり大型なタイプです。
それもそのはず、「フィロソファー156」はシート位置を変えてもう一つシートを着ければ二人乗りにもなるんです。

ファミリーユースにも使えるのって、お父さん的にはうれしいポイントですよね♪


ロッドホルダーは4個標準装備、その他にも増設可能。
足の間に位置するセンターハッチはイケスになっていて、釣ったお魚を活かしたままお持ち帰りすることもできます。


佐々木さん自ら説明してくださいました。ありがとうございます!
ちなみにこのカラーリングはサメ避け効果もあるとのこと。
見た目のデザイン性の高さもいいですね。


そして試乗。
重量は28kgほどあるのでさすがに重いですが、このサイズのカヤックとしては軽いといえるでしょう。
それとハンドルの付け位置が絶妙で、持ち上げた時のバランスはとっても良かったです。


全長が長い分スピードは速く、もちろんバランス性も高いです。
シットオンにありがちな横幅があり過ぎて漕ぎにくくなってしまうこともなく、普通に漕ぐことができました。

そして特筆すべきはこちら!


はいっ♪
こんなに傾けてもひっくり返らないんです~。
もちろん釣りをしながらこんなに傾けることはないんですが(笑)、これは波や風がある時にもカヤックが不安定にならずバランスを保ち続ける「二次安定性」とか「復元性」とかいわれる性能の高さゆえです。

大型でありながらスッとしたフォルムで漕ぎ味も軽く、カヤックをリーン(傾けること)して操作できるパドラーなら積極的な操船もできそうです。
でも安心してください、オプションでラダー(舵)もあるのでリーンできなくても自由に操作できますよ♪

佐々木さんはもともと造船の世界で仕事をされていた方なので、船のデザイン、構造について造詣が深く、初めての市販モデルでもこの機能性の高さはさすがという他ありませんね。
【ベイロマンスカヤックス】、注目のブランド誕生ですね!


という感じのプライベート試乗会でした~。
中谷さん、佐々木さん、ありがとうございました!

今回はさらに、中谷さんが試作しているオリジナルパドルのプロトタイプもお借りして漕ぎました。
こちらも完成が待ち遠しいですね。


フィッシングカヤックに限らず、にわかに活気が出てきたカヤック業界。
ニューモデルが次々リリースされる中で国内ブランド、しかも純国産メーカーが頑張っているのはなんだかうれしいですよね。
【ロックンロールカヤックス】、【ウォーターフィールドカヤックス宮崎】そして【ベイロマンスカヤックス】のHAND MADE IN JAPANモデルから目が離せませんね。


サニーコーストカヤックスの【カヤックフィッシング】ページはこちら♪


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