午前中は北西の風が吹き出し、所々注意が必要な海況でした。
五ヶ所湾湾口近くの赤石鼻という岬。
本当に赤い岩場なので、とっても分かりやすいです。
洞窟も口をあけていますが、荷物満載のシーカヤックでそういう遊びはしたくないのでこの日はスルーです。
五ヶ所湾の隣、贄浦(ニエウラ)湾口近くの小島・筆島にはハート型の洞窟があります。
南伊勢町には「ハートの入り江」として恋人の聖地にも認定された「かさらぎ池」がありますが、ここも観光名所になるかもしれませんね。
筆島の裏側。
ハートの洞窟は貫通洞です。ただし、波がなくて潮が満ちていないとシーカヤックでも通り抜けはできません~。
さらに漕ぎ進み、贄浦を横断して見江島と本土との間を抜けます。
ここにはこんな岩に挟まれたような水路があります。
入り口が分かりにくくて、一度間違えてしまいました。お恥ずかしい・・・。
その水路で珊瑚を発見!
まだ水温は20度前後あります。
ここではコバルトブルーのきれいな小魚・ソラスズメもいました。
2時間漕ぎっぱなしでやっとこさ上陸休憩。
足腰を伸ばしてここまでのルート確認。
今朝どこを出発してどこを漕ぎ、そして今どこに居て、これからどこへ向うのか。
シーカヤックツーリングは人生と一緒です!?
何度もキャンプしているとっても居心地のいい浜ですが、この日はまだまだ漕ぎ進みます。
身支度を整えてまた海の上へ。
午後になって風が変わり、弱い追い風になりました。
当然海はさらに穏やかになり、漕ぐスピードも後押ししてくれます。
奈屋浦、神前浦、方座浦、寺倉浦と次々に通過し、古和浦までの無人地帯に入ります。
まさに手付かずの自然が残る海岸線は、この南伊勢町リアスコーストの中でも屈指の景観を誇ります。
そして、午後3時過ぎに古和浦湾へ入ることができました。
目的の座佐の浜まで2km足らずです。
ここで僕は、今夜から降り始める雨と明日の荒天を考慮して、このまま新桑竈(サラクワガマ)のロッジさらくわまで漕いでしまいましょうと提案しました。
お2人とも異存はないようで(むしろ大賛成!)、まずは小休止。
上陸したのは先週も来た薄月の浜です。
ここまでも2時間余りカヤックに乗ったままだったので、みんなでストレッチなどして身体をほぐします。
一休みして最後のパドリングへ。
ここまでのいろんな思い出を語り合い、そしてもうすぐ浴びられるシャワーとロッジ泊に思いを馳せ、完漕の余韻に浸りながら漕いでいきました。
午後4時半、古和浦湾新桑竈のロッジさらくわ前に着陸。
五ヶ所湾北端の浜から35km余り。
見事完漕することができました!
ご参加いただいたお客さま、お疲れさまでした~&おめでとうございます!
この日の夜は屋根付きのバーベキュープレイスで晩ご飯を食べ、シャワーを浴び、ロッジの硬い屋根と壁に囲まれた部屋で横になり、お客さまも旅の疲れを癒しているようでした。
南伊勢町のリアスコーストをたっぷり漕ぐには、キャンプツアーが最適です。
出艇場所が限られてしまうため日帰りツーリングが難しいエリアも、キャンプをするのであれば行動範囲は格段に広がります。
そして稀有な自然が残る海岸線を漕ぐことができるのです。
もちろん、そのためにはそれなりに漕ぐ技術と経験も必要です。
サニーコーストカヤックスでは、素晴らしい南伊勢町のリアスコーストをご案内するキャンプツアーを今後も開催していきます。
また、それを目標に技術を習得するシーカヤック・レッスン・プログラム、そして漕ぐ経験を積む1Dayツアーも随時ご予約を受け付けています。
さあ、日出ずる国の海へ、漕ぎ出しましょう!
おまけへ続く。
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