2017年12月9日土曜日

2017年12月1日~2日【JSCA九州ブロックミーティングin球磨川】久しぶりのリバーカヤックに挑戦してきました~♪

「JSCA指導者検定会 北九州会場」での研修を終え、一路、熊本県は人吉市へ向かいました。
今回の出張の最後を締めくくるのは、日本三大急流に数えられる球磨川でのリバーカヤック研修です!


人吉市内の河川公園に集まったのは合計12人!
そしてほとんどの参加者がリバーカヤック未経験か、僕みたいにあんまり経験のない人たちばかりでした。

主管は「かごしまカヤックス」野元さん、講師は「一滴パドル&マウンテンガイド」中村さんです。


集合場所から移動して、今日の出艇場所へ。
ドライトップを着込んでヘルメットをかぶり、、、でもやっぱり様になりませんね。笑

顔もちょっとひきつってますし。


午前中は流れのない瀞場でリバーカヤックの操作に慣れる練習です。
シーカヤックとはまったく別物のようにくるくる動くので、手なずけるのに苦労しますね。

僕の使用艇はサベージというメーカーの「グラビティ」というモデル。
師匠から譲っていただいた古~いカヤックですが、倉庫内保管されていたのですごくきれいです。


午前中の終わりに、瀞場の下流にあるちょっとした瀬(流れが早くて波立っているところ)にチャレンジすることに。

まずは上陸してみんなで下見します。
ルートの確認とエディ(渦流、または瀬の下流に発生する静水域)への入り方をチェックしました。


まずは中村講師の模範演技。
もう何の問題もなく簡単に下れてしまいそうな気にさせますね。笑

実際この後みんなで下りましたが、何人かはエディライン(本流と渦流の境目)で見事にひっくり返っていました。そうですよねえ。
でもみんなちゃんとロールで起きてました!


お昼ご飯は上陸して簡単に済ませ、午後はショートツーリングにお出かけです。
「カヌースクール九州」の西胤さんのトラックが大活躍です!


ここからスタート。
コースは4kmほどだということですが、シーカヤックなら40分ちょっとで漕げちゃう距離ですが、はたしてダウンリバーツーリングでどのくらいの時間が掛かるのかが分かりません。

いやあ、ドキドキしますねえ。
お客さまの気持ちがよく分かります。笑


いよいよスタート。
流れのゆるやかな瀞場があって、その先に瀬があって、また瀞場があってという繰り返し。

写真を撮る余裕があるのは瀞場なので、こういう写真しかありません。笑


球磨川にはラフティング業者もたくさんあります。
この日はシーズンオフなのか一隻も来ませんでしたが、上の写真の左側に写っている建物もラフティング屋さんのベースでした。

ちょっとハラハラしましたが、初日はノー沈で終了~。
あー良かった。


川から上がって着替えて、近くの温泉へ。
一勝地温泉かわせみ。
つるつるの泉質でほっこりしました~。

この後はまた人吉市内の河川公園へ戻り、晩御飯はみんなで歩いて市内の飲み屋へ繰り出して懇親会、夜は河原で寝たのでした。(僕は車中泊です)


翌朝。
二日目は丸一日ダウンリバーツーリングです。
参加者は1名増えて総勢13名。

スタートは昨日練習した瀞場から。
昨日ドキドキした瀬もなんとなく慣れた感がありました。


その瀬のすぐ下流にも別の瀬があり、またまた下見します。
ダウンリバーツーリングではこうした下見=スカウティングを必要に応じて行い、安全確認とルート確認をします。


朝方はこの冬一番の冷え込みでしたが、日が昇ると段々温かくなってきました。
紅葉もまばらながらあり、こうした瀞場では景色に目を奪われます。


途中、遊びやすい瀬があるとフェリーグライドの練習をしました。
シーカヤックでは自分が動かさないとカヤックは進んでくれませんが、リバーカヤックでは川の流れを利用してカヤックを操作することが多いです。

後はパドルをどう使うか、カヤックをどう傾けるかなのですが、それがなかなか難しいのです。


そしてまたスカウティング。
この瀬は「二股の瀬」という名前が付いている球磨川有数の瀬で、中洲で二股に分かれてきた二つの流れが合流して大きな波を立てていました。
川の水位が低く、普段よりもパワーが小さいと野元さんや中村さんは言いますが、僕らにはとてもそうは見えません。笑

当然、動画も写真もないのですが、なんとか無事にクリア~♪
スカウティングしておくとルートもその先のエディも分かるので、大きな瀬でもどーんと行けばなんとかなるものですね。


二股の瀬の下流でお昼ご飯休憩です。

リバーツーリングのさみしいところは荷物をたくさん持って行けないことですね。
みんなわびしくコンビニで買ったおにぎりやサンドイッチ、行動食なんかを頬張っていました。


午後も何か所か瀬があり、その瀬で遊び、僕も含めて何人かがひっくり返り。
そんな感じで無事にゴールすることができました!


球磨川は中流域でも山が迫り、すぐに日が陰ってしまうので肌寒いようでした。
疲れた身体に1人で背負うカヤックの重みが肩に食い込みます。

このストイックなところもリバーカヤックらしいですね。


片付けをして着替えて積み込んで、そして解散~。
参加した皆さんもそれぞれに達成感と課題を持って帰ることでしょう。

僕もロールを失敗してしまったので、また気を引き締めて練習したいと思います。
ありがとうございました!!


そしていよいよ長い出張も終わり、帰路につきました。
帰りは陸路ではなく、門司港から大阪南港までのフェリーを利用しました。
なんとこの方が料金的に安いんです。


その道すがら、熊本の「ウォーターフィールドカヤックス」の水野さんの工房を訪ねました。
日曜だというのに工房のほうで作業をしていらっしゃり、快く迎え入れてくださいました。
工房の中はこざっぱりと整理されていて、水野さんの人柄が伺えるのでした。
突然の訪問にも関わらずお相手していただき、ありがとうございました!


そのまま下道で門司港まで走り、フェリーに乗船。
この3月に仙台~名古屋間のフェリーで不覚にも船酔いするという失態を晒しましたが(笑)、今回は瀬戸内海を行くのでその心配もありませんでした。


こうして10日間にわたる出張が終わりました。
こんなに長いこと家を空けるのは本当に久しぶりでしたが、色んなタイミングが合致してたくさんのことを学ぶことができ、そしてまた新しい出会いもあり、本当に充実した10日間でした。


カヤック屋さんは意識してトレーニングや遠征、研修をしないとレベルアップしないのはもちろん、それどころかどんどん腕が鈍っていってしまいます。
こんな長期の出張はなかなかできませんが、これからも意識を高く持って自己研鑽に励んでいきたいと思います。

・・・ハゲゆえに励む!とか突っ込まないよーに!笑



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