今回の研修はJSCA日本セーフティカヌーイング協会主催、「平戸カヤックス」末永さんが主管となり実施しました。
会場は平戸カヤックスのベースです。
講師はカヤックフィッシングの黎明期から活躍していらっしゃる「kayak55.com」赤澤さんと、フィッシングカヤックとパドルのメーカーでもある「RAINBOW」中谷さんのお二人。
受講者は、
「カヌースクール九州」西胤さん
「かごしまカヤックス」野元さん
「リバーウォーカー」池内さん
「パドラーズ」安藤さん
それに「平戸カヤックス」のスタッフ田中さん。
講義では赤澤さんと中谷さんのタックルなども見させていただきました。
こちらは最新鋭の魚群探知機。
ソナーは真下だけではなくサイドビュー(横方向)も探知できるようになり、GPS搭載で軌跡もポイントも残せ、海底地形のデータもバックアップできるそうです。
フィッシングカヤックへの艤装(いろんなパーツや装備を取り付けること)についても学びました。
マウントのメーカーが違うと適合するパーツも違ってくるので注意が必要です。
講義ではスマホを使って動画を見たり、その動画を編集、アップしたりする方法なども教えていただきました。
YouTubeとInstagramはやっぱり重要なプロモーション媒体のようです。
午後は海へ。
まずは中谷さんの個人艇・ロックンロールカヤックス「デスペラード」の艤装についてお話しを聞きます。
こちらは赤澤さんのバイキングカヤック「プロフィッシュ45」。
共通するのは【足元、パドルの稼働範囲内には艤装しない】です。
万が一の想定力がなければ安全に楽しくカヤックフィッシングをすることはできませんからね。
続いて再乗艇の検証です。
フィッシングカヤックはとても安定したカヤックではありますが、残念ながら100%ひっくり返らないわけではないのです。
その万が一のための再乗艇の練習はカヤックアングラーなら必ずしなければならないことなのです。
二人乗りカヤックでも実験します。
親子で釣りを楽しんだりすることもありますから、こういった練習が最悪の事故を防ぐことになるのです。
僕はシーアンカーの実験をしました。
プロガイドの仲間たちはみんなシーアンカーは使わない派でしたが、一般的にはそれなりに普及しているアイテムです。
使い方の確認、道具の特徴、メーカーによる違い、万が一の想定などをし、自分の釣りスタイルに合ったものを選ぶようにしたいですね。
フィッシングカヤックはシットオンタイプだけではありません。
バス釣りをする人たちはセミオープンデッキのレクリエーショナルカヤックを使用する方も多いそうです。
もちろんレク艇でも再乗艇はできますから、できるようになるまで練習しましょうね!
初日の最後に赤澤さんの「プロフィッシュ45」に試乗させていただきました。
どっしりとしたボリューム、長い艇長によるスピード、海で自由にカヤックフィッシングを楽しむためにはこのくらいのほうが安心だなあと感じました♪
二日目の午前中は実習です。
・・・つまり釣りにお出掛けしました。
誰よりも早く漕ぎ出して釣りまくってやろうという魂胆な僕と中谷さん。笑
真っ赤と真っ白な【デスペラード】が平戸の海に映えますね♪
ここのフィールドはマダイがいい感じだと聞いていたのでタイラバで探っていくと、、、。
来ました!
マダイです!
・・・というのはあまりにも可愛いサイズ。笑(チャリコと言います)
さすがにリリースします。
続いてガシラ。
キープサイズですが前評判のように「どこにでもマダイがいる」という感じはもうしません。
日が昇るにつれ潮も止まったのか食いが悪くなってきてそのまま終了。。。
みんなもあんまりだったようですが、この日一番の大物は地元の末永さんが釣り上げた70cmオーバーのシーバスでした!
海から上がって今度は料理をします。
基本的に「キャッチ&イート」なプロガイドの皆さん。
手さばきも手慣れたものです。
瞬く間に肉片(!?)になり、末永さんが手際よく調理していきます。
お造り、ムニエル、アラ炊き(手掘りのタケノコ入り)、味噌汁と、ランチとは思えない豪華なメニューになりました!
平戸の海の幸、ご馳走さまでした♪
こうして研修は終わり、最後に修了証をいただきました。
プロガイドもちゃんと勉強してるんですよ~。
講師の赤澤さん中谷さん、そして主管として色々とお世話してくださった末永さん、ありがとうございました~!!
と、もちろんそのまま帰るわけではありません!
もう一日時間を作ってみんなでカヤックフィッシングをしに行きました♪
平戸と言えば青物の聖地とまで言われるフィールドです。
狙いはヒラマサ。
みんなの表情もガツガツしていました。笑
ところが・・・。
最新鋭の魚探にはそれなりに反応があるようなのですが、いかんせん食いません。
仕方なくタイラバに替えてみたらエソが。笑
そうこうしているうちに潮が止まり、ますます怪しい雲行きに。
そしてデジャブのようなガシラがかかりました。
手ぶらはイヤなのでキープします。
さらに追い打ちをかけるように風が強く吹き始め、釣果もイマイチなまま昼前に撤退したのでした。。。
ベテランアングラーの中谷さんは、平戸でもこんな日があるのか・・・、でも平戸で釣れないのならこの宇宙のどこででも釣れないに違いないと気持ちを切り替えていました。
うん、また来ればいいのだ。
昼過ぎに解散し、寄り道もして夕方には新門司港のフェリーターミナルに到着。
大阪南港までのフェリーでは赤澤さん、中谷さんとご一緒することに。
旅は道連れ、ですね。
久しぶりの長期出張でしたが充実した勉強の日々でした。
カヤックフィッシングは近年急成長してきた一大産業であり、僕たちカヤック屋さんにとってはビジネスチャンスでもあります。
だからこそ安売りするのではなく、安全という付加価値を提供することで差別化を図り、安全で楽しいカヤックフィッシングを広めて・・・みんなで大物を釣りましょう!笑
遊びは学び。
もっとカヤックフィッシングのことを勉強して、よりよいサービス、講習をご提供できるように精進してまいります。
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