会場となったのは「玄海青年の家」。
【カヌースクール九州】代表の西胤さんが主管をされ、
【一滴Paddle&MountainGuide】代表・中村さんと
【コアアウトフィッターズ】チーフインストラクターの平野さんが担当IT(インストラクター・トレーナー、検定官)でした。
西胤ITによる「総論」の講義
受験者は3人。
1人は大分県から、沖縄・西表島から2人受験しに来ていました。
さらに研修として北海道【BlueHolicシーカヤックステーション】代表の嘉藤IT、
兵庫県【アクロス瀬戸内カヌースクール】代表の阪井IT、
西表島【カヌークラブぱいしぃず】代表の近澤さん、
主管の【カヌースクール九州】のスタッフ砂田さんが参加しました。
いつものことですが、受験生よりもITや研修の人たちのほうが多いのがJSCA検定会らしいですね。
今回メインITを務めた中村ITの講義風景
イントラ1検定会は4日間。
最初の2日間は座学の講義が6科目、3日目に実技試験とそのフィードバック、4日目は「指導論」と「指導法」の講義となります。
座学6科目といっても部屋の中で座って聞いているだけではありません。
講義のほとんどがワークショップ形式で、時には外へ出てやることも。
内容が濃いだけではなく、講師陣=ITの講義の質の高さで集中力が途切れることはありませんでした。
平野ITのパワポを使った講義風景
僕がイントラ1検定を受験したのは8年前、イントラ2検定は2年前です。
そして今年9月にはベーシック検定会を自ら実施しました。
そうした経験が今回の研修でしみじみとしみ込んでくるように感じました。
講義の中には救急法も含まれます。
消防署で無料で受講できる普通救命講習のおさらいとして人体模型を使っての模擬トレーニングもしました。
2年に一度は更新受講してくださいと言われていますが、プロガイド・インストラクターは毎年受講するべきですね。
嘉藤ITの「救急法」の講義
CPR(心肺蘇生法)だけではなく、野外で活動する僕たちに役立つ実戦的な講習でした。
講義を担当した嘉藤ITの個人装備のファーストエイドキットも見せてくれました。
僕も2年前に受講した「野外救命法(ウィルダネス・ファーストエイド)」の内容も含み、あらためて救急法の大切さを学びました。
食堂の入口には日替わりでカヌーの写真が
検定会を実施した「玄海青年の家」では4日間お世話になりました。
食事や宿泊はもちろん、いろんなところで検定会に参加したみんなをサポートしてくれました。
そして3日目。
いよいよ緊張の実技試験です。
僕も採点の”目合わせ”に参加させていただき、勉強させてもらいました。
実技試験ではカヤックができる基本的な動きのための操作技術をやります。
ハードルが高いように思いますが、その意味が分かると当たり前にできないとダメなんだよなあと納得できる技術ばかりなのです。
実技試験のあとは課題を決めてフィードバックを実施します。
今回はサイドスリップとスイープを重点的に。
このフィードバックがあるので受験生は試験するだけではなくレベルアップすることができるのです。
実技試験とフィードバックが早く終わったので、3日目の午後に「指導論」の講義をしました。
インストラクター検定なので、この「指導論」の講義はとても重要です。
もちろん聞くだけの講義じゃありませんよ~。
最後の講義は「指導法」です。
初心者の方が漕いでいるを見て、その人へどうインストラクション(指導)していくかをワークショップ形式で話し合います。
これは受験生だけではなくその場にいる全員から意見を聞き出し、答えを出すというよりはいろんな指導方法、それぞれのやり方を参考にしていくのです。
こうして四日間の検定が終了しました。
結果は、、、全員合格です!!
本当におめでとうございます~!
JSCAの検定会はただ現状のレベルを見られて合否が決まるだけではなく、講義やフィードバックを通して受験生のレベルアップも図られます。
そして今回受験された三人の方たちも日に日に成長していくのが僕にも分かるようでした。
僕はインストラクタートレーナー(IT)へなるための研修として参加させていただきました。
道のりは長いですが、まずはその一歩を踏み出したところです。
プロガイド、インストラクターは職業です。
仕事を続けていく上で必要な技術と知識は広範で特殊なものばかりです。豊富な経験も求められます。
そしてその技術と知識を維持するだけではなく、研鑽しステップアップしていくことは使命だと思っています。
様々な経験を積むことも。
僕は立ち止らずに次のステップへ足を踏み出していきます。
JSCAにはそのステップが用意されていることを実感した今回の研修でした。
皆さん、ありがとうございました!
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