去る11月末日から開催されたシーカヤックガイド研修会の参加報告です。
熊野ガイド協会はシーカヤックだけではなく、海も川も山のガイドさんたちも集まって情報交換と技術研鑽の場を設け、より安全でもっと楽しいガイディング(=自然の中へご案内)ができるよう設立された協会です。
その第一回目の研修は海。
プロのガイド向け研修とはいえ門戸は広く開けていて、今回はアドベンチャーレースに参加されているアスリートの方も参加されました。
その他プロガイドは以下の通り。
くまのエクスペリエンス 上野さん(熊野ガイド協会 会長)
小山ハウス 森田さん(同 副会長)
RAINBOW 稲垣サエミちゃん(スタッフ、紀伊半島単独回航の旅の途中)
グッドアウトドア タクミくん(スタッフ、帰省中)
サニーコーストカヤックス 本橋
小山ハウスに集合してみんなで顔合わせをして、紀伊長島方面へ移動。
浜辺では装備の点検やそれぞれが準備してきたものをチェックし合いました。
ヘルメット、パドルリーシュ、予備のコンパスなど、自己流で当たり前だと思っていた物、事も他のみんなの装備を確認することで勉強になるのでした。
そして地図を見ながら今日のコースを確認します。
正地、磁北線、チャート(海図)の表記についてなど、基本的なことですが改めて聞くのはとてもためになりました。
そして海へ。
慣れている(と思い込んでいる)地図読みを再確認しながら漕ぎ進みます。
小島、岩が点在する紀伊長島はこうした読図、ナビゲーションの研修をするにはうってつけでした。
読図だけが研修内容ではありません。
ほどよいロックガーデンも随所にあり、積極的に岸寄り、岩と岩の狭いところをすり抜けて行きます。
波のタイミングを読んで狭く浅い場所を攻めていくと、当然カヤックはゴリゴリと擦ります。
FRP製のカヤックでなんてことを!と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、そもそもFRPは丈夫であり、補修ができることが特徴なんですから加減さえ間違えなければ大丈夫なのです。
もちろん、シーズンオフ中に補修作業はしてあげますしね。
こういう研修、遊びをする時には必ずヘルメットを着用します。
万が一、引っくり返った時に痛いですしケガをするからです。
上手い下手は関係ありません。全員がしっかりと自分の頭のサイズに合ったヘルメットを被ってロックガーデンを楽しみました。
こんな洞窟もありました!
まさに青の洞窟。
とってもきれいなのですが、中は狭くて上手にカヤックを回転させないと出てこれなくなるかもしれない難所(!?)でした。
・・・僕もカヤックの舳先(バウ)と艫(スターン)の先っちょをここでもゴリゴリしていました笑。
研修だからといって肩肘を張る必要はないと思います。
こんなふうに遊びを交えながらこそ、学びはあると僕は考えています。
上陸休憩もしました。
無理はいけません。
休憩中は森田さんの要望で、みんなでシーグラス集めをしました。
再び海へ。
見えている景色や目立つ目標物と、地図上の表記とを照らし合わせて現在地を特定し、これから漕ぎ進むコースを決めていきます。
僕は今まで、カヤックのデッキの上では海図も地形図も北上固定(ノースアップ)で見ていました。
マップケースに入れて地図を置くのも当然ノースアップでした。
それが当たり前でそれ以外は無いとすら考えていたのですが、陸上で地図を確認する時に正地(見ている通りに地図を置く)するのと同じように海上でも正地して地図を置く人もいるということを初めて知りました。
もちろんこれはどちらが正しくてどっちかが間違っているというレベルの話ではないですが、こんなことにも自分の思い込み、見識の狭さがあったのかと知り、みんなで研修することの大切さを感じたのでした。
こんな感じで初日は終了。
小山ハウスに戻ってフィードバック(復習)もして、翌日に備えるのでした。
2日目に続く。
0 件のコメント:
コメントを投稿