Photo by Keita.Y
初日の午前中はお伊勢参りをしてきた先生たち。
午後からスタートしたプログラムは、まずは基本的なカヤックの操作方法を身に着けるための講習です。
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陸上講習もいつもよりも意識して丁寧に(くどく?笑)やります。
みなさんカヤックの経験はまったく初めての方か1、2回程度やったことがあるという方ばかりです。
いよいよ海へと漕ぎ出します。
陸上で学んだことを実践していきましょう。
1kmほど漕いでちょっと上陸休憩。
ここでも休むだけではなく、学んだことを実践していくことの難しさなど考えてもらいました。
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再び海へ。
静かな入り江で曲げ漕ぎ、バック、ブレーキと、その場回転漕ぎを練習します。
参加者の様子を見ながら小出しにアドバイスを加えてステップアップしていく講習ですが、相手が先生たちだと変に意識してしまいますね。笑
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一日目の講習を終えてご飯を食べに。
お夕飯は五ヶ所湾・船越の「丸魚食堂」へ。
せっかく関東から来たんですから、海の幸をたっぷり楽しんでいただきました~♪
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チェックインしてまずは今日のフィードバック(振り返り)です。
一人一人から講習プロセスについてや、新しいことを学び実践していく課程で感じたことなどについて意見交換しました。
いやあ、けっこうアカデミックな雰囲気でしたね。汗
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フィードバックの後は翌日のブリーフィングです。
二日目はツーリングをする中で、二人ペアでリーダーをしてコース取りや船団のまとめ、危険回避などを意識しながら漕いでもらう計画です。
海図もワンピースでしか見たことないですよね?笑
こうして真面目な時間を過ごしたあとは、焚き火を囲んでの懇親会も楽しみました~。
二日目。
早起きして五ヶ所湾に戻ってきました。
ライフジャケットの着かたもちゃんと皆さん覚えていましたね!
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出発前に浜辺で最終ブリーフィングです。
地図と現地の景色とを見合わせ、コースを確認します。
そして海へ漕ぎ出します!
ありがたいことにこの日の五ヶ所湾はべた凪、無風。
日差しもなく快適なツーリング日和でした♪
まずは第一チェックポイントのマングローブの入り江へ無事到着。
岸伝いに漕いでいけば辿り着くのですが、それでもみんなを先導して漕いでいくというのは難しいものです。
次に目指したのは別荘エリア・パールランドの無人の浜辺です。(通称・僕のお気に入りの浜)
ここで一組目のペアは終了。
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上陸して休憩とフィードバックをします。
振り返りをすることで漫然と漕ぐだけではなく、その場その場で何を考えていたのか、意識していたのかを実感し、自分の中に色んなことを落とし込んでいきます。
リーダーペアを交代して漕ぎ進みます。
漕ぐのに少し余裕が出てきたのか、それとももともとそういうキャラなのか(笑)、船団を2チームに分けて無人島をそれぞれ別ルートで一周することになりました。
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さすがにこういうのは想定外でしたが(笑)、こんなグループワーク的な要素を盛り込んでいくのも面白いですね。
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さらに横一列になって、しりとりをしながら海峡横断をしました。
こういう発想はシーカヤックのインストラクターにはなかなかないので、本当に興味深かったです。
しかも船団はコンパクトにまとまり、横一列なので他の船の邪魔にもならず、さらにみんなの意識もまとまっていたので、楽しみながらも安全な海峡横断ができました。
午前中たっぷり漕いできて、上陸してランチにします。
みんなで協力してご飯の支度をしました。
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メニューはこちら♪伊勢うどんの焼うどんです~。
地物の野菜と青さのりを使った、地産地消グルメですね!
いかがでしたでしょうか?
お昼ご飯を食べ終わったあとにまたフィードバックをし、さらに安全管理のためのリスクマネジメントについてお話して、その意識付けはシーカヤックだけではなくきっと学校の中でも役に立つのではないかなというようなことを意見交換しました。
やっぱりアカデミックですねえ。笑
さあ午後も漕ぎますよ~!
と、思わぬトラブル発生。
勢いあまって自分のカヤックを流してしまった先生・・・。
これもリスクマネジメントですかね?笑
気を取り直して出発です!
リーダーペアを交代して漕いでいきます。
岸伝いですが自分の現在位置を常に意識してもらいながら進みます。
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見える範囲内の目標物を設定して、そこまで行ったら止まってみんなで集まって現在地の確認をします。
どれを目標物にするか、それを全員に間違いなく伝えること、そして危険が潜んでいないかも意識し続けて漕ぐ。
これってけっこうプレッシャー掛かるんですよねえ。
途中、遊びの要素も盛り込みます~。
桟橋の下をくぐってみましょう。正確なコントロールが求められ、もちろんちょっと楽しいです♪
そんなこんなで無事にチェックポイントに到着することができました!
最後は今回、お手伝いに来てもらった「キオラパドル」の山本ケイタくんにリーダーをやってもらいました!
プロガイドの腕を見せてくれたまえ~。笑
ケイタくんにとっても五ヶ所湾で漕ぐのは今回が初めてでしたが、それでも指定の到着時間までに帰還するという課題もクリアしてくれました。
さすがですねえ。
さらにサービスでロールも披露してくれました!
若いねえ、身体張ってるねえ。笑
こうしてツーリングも無事に終了しました!
この後、お片付けをしてシャワーでさっぱりして、最後にまたフィードバックをしました。
カヤックを自分の思い通りに操作できるようになるために自分の中で四苦八苦して、そうして段々と自由な感覚も味わえるようになっていく達成感が楽しかった方、リスクマネジメントの考え方、意識の持ち方について思いを新たにした方、怖かった海が少しだけ怖くなくなり、またシーカヤックをやりたいと思った方。
思ったこと、感じたことは本当に人それぞれでしたが、何かを感じ取ってもらえたようでした。
今回、僕のほうで考えていたテーマは「リスクマネジメント」「新体験から学ぶこと」「漕ぎ育」の三つでした。
「リスクマネジメント」は起こり得る危険を見つけ出し可能な限り色んなことを想定し、危機(=クライシス)に備えることです。
シーカヤックでは海という普段生活している陸地とは全く違う別世界なので、そうした危険を見つけ出すこと(リスクの洗い出し)が意識しやすくなると僕は思っているので、その意識付けをしてもらうようにしました。
そしてこのリスクマネジメントの意識を持つことというのはたぶん日常でも大切なことですし、きっと学校という環境の中でも大事なんじゃないかなと考え、テーマの一つにしました。
「新体験から学ぶこと」というのは、参加された皆さんは全員シーカヤックの初心者で、新しいことを体験する過程で教える側(シーカヤックインストラクター=僕)から何を学びとり、自分でどう実践していき、技術を身に着けていくのか。
そしてある目的を成し遂げる達成感を味わうことの楽しさをあらためて感じて欲しいという思いがありました。
「漕ぎ育」は僕の造語ですが、シーカヤックというアクティビティを通して自然や環境について学びましょうということです。
シーカヤックで海へ漕ぎ出すと五感は解放され、心も身体も解放されたようなフィーリングになりやすいです。
その解放された五感で見て感じる自然というのは、本やテレビで見て聞く情報とは比べ物にならないくらい濃密で、リアルで、そして分かりやすいのではないかなと思うのです。
そんなシーカヤックを漕いで、楽しみながら自然のことを知りましょうというのが「漕ぎ育」の考え方なのです。
この3つのテーマは事前に皆さんにはお伝えしていませんでしたが、どうやら最後のフィードバックの中で語っていただいた皆さんの感想からは、そんな僕の思いも少しは通じていたのかなと感じることができたのでした。
今回はまったく初めての試みで、実際僕も探り探りのプログラムでしたが、お帰りの際の皆さんの笑顔を見る限りとりあえず楽しんではもらえたのかなと思います。
ご参加いただきましてありがとうございました!
(きっかけを作ってくれた僕の学友I君に感謝です!!)
サニーコーストカヤックスでは、こんな感じの教育プログラムも実施していきたいと思っています。
この記事を読まれてご興味をお持ちになった方は、お気軽にお問い合せくださいませ。
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