3月頭から埼玉の実家へ帰省し、その足で東北へ行ってきました。
目的はカヤック仲間やボランティア活動でお世話になった人たちに会いに行くためです。
最初に立ち寄ったのは宮城県の七ヶ宿ダムの湖畔にある「水守の郷」の海さんのピザ屋さん。
元ミュージシャンの海さんとは震災直後、登米市にあったボランティアセンターでご一緒し夫婦ともどもお世話になったかたです。
独学で学んだという窯焼きピザ。
今回は東北の海の幸「ホヤ」を使ったスペシャルメニューをいただきました♪
トマトソースとチーズに良く合い、ホヤの美味さをあらためて実感しました~。
海さん、ご馳走さまでした!
その夜は仙台市内に住まうJSCA(日本セーフティカヌーイング協会)理事長でもある「アースクエスト」紺野さんの事務所とご自宅へお邪魔させてもらいました。
紺野家とはもうかれこれ10年以上のお付き合い。
現在、アースクエストが事務所を借りている紺野さんの奥さんのご実家とも旧知の仲なのです。
ご自宅ではご近所の美味しいお肉屋さんのお肉で焼き肉パーティをしていただき、がっつり満腹になりました。
紺野さん、夜分遅くまでお付き合いくださってありがとうございました!
(食べるのに夢中だったので写真がありません~汗)
翌日は釜石へ。
「MESA」の草山さんは仮設商店街でカレー屋さんをやりながらシーカヤックガイドも再開していらっしゃいます。
そして知る人ぞ知る(!?)カヤック界の女傑さだっち。
すっかりお母さんになってしまい潮っ気も抜けているようでしたが、旦那さんとも古くからの知り合いなので話は尽きませんでした。
この日が3月11日。
ちょうど僕らがお店に着いて一休みしていると防災無線から長く尾をひくようにサイレンが鳴り響き、お店にいらっしゃっていた他のお客さんたちも一緒に黙祷を捧げました。
もう6年。
まだ6年。
色んな思いが去来し心静かに黙祷をしていると、不思議と生後4ヶ月の息子も大人しくしてくれたのでした。
その後はさだっちの旦那さんが打ってくれたソバをすすりながら、昔話に花が咲きました。
カヤック仲間との再会は楽しいですね!
次回来るときはまた漕ぎましょう~♪
この日の夜は登米市まで戻って「手のひらに太陽の家」に泊まりました。
木の香りがとっても素敵なお宿で、のんびり過ごせました。
翌朝は夜泣きされたので(笑)昼過ぎまでゆっくりさせていただき、併設するカフェ「te to te」でランチもいただきました。
そして気仙沼市の小泉地区へ移動しました。
小泉中学校前の仮設住宅。
ここは震災直後は避難所として多くの方たちが身を寄せ合い、のちに校庭に仮設住宅が立ったところです。
避難所だったころ、僕たち夫婦はボランティアとして活動のお手伝いをしていました。
お手伝いをしていたのは「ひまわりサロン」というお茶飲み場です。
「ひまわりサロン」を開いたのは神戸から来ていらっしゃった通称ひまわりおじさん。
阪神淡路大震災の時からボランティア活動を熱心にされており、東日本大震災の時も真っ先に駆け付けたそうです。
その「ひまわりサロン」に集まっていた被災者の方々とボランティアのみんなとの集まりが、小泉中学校仮設住宅の集会所をお借りして開かれました。
この集まりは「ありがとう交流会」として、震災後毎年3月11日ころに行われてきました。
今年は大きなニュースがありました。
この小泉中学校前の仮設住宅が今年5月に撤去されることになったのです。
そして小泉中学校も閉校して合併することになったそうです。
仮設住宅がなくなるというのは復興が進んでいることでもあるのでいいことかもしれませんが、中学校までなくなってしまうというのはやはり寂しい気持ちがしました。
「ありがとう交流会」も来年以降は場所を替えてすることになるでしょう。
僕ら夫婦は3年ぶりの参加でしたが、このタイミングに来ることができ、良かったと思っています。
この夜は2時まで飲み、ひまわりおじさんの感慨深げな表情を見ながら集まった仲間と色んなことを語り合ったのでした。
翌日。
二日酔いの気怠い身体にムチ打って(笑)、ひまわりおじさんのお手伝いをしました。
仮設住宅のすぐ近くの小泉小学校で「防災楽習迷路」をすることになったからです。
これはひまわりおじさんが主催するNPOの防災教育活動で、迷路を辿りながら防災について学ぶというとても面白い教材です。
小学校と幼稚園のみんなが来てくれました~。
こうして真面目に(?)ボランティア活動もして、その夜はまた登米の「手のひらに太陽に家」に戻りました。
夜はボランティアの時にお世話になったTさん親子に晩ご飯をご馳走になってしまいましたが、こうして人付き合いが切れずに続いていくことがとても大切だと感じました。
いよいよ旅も終わりです。
帰路は楽チン&ちょっと贅沢に仙台~名古屋のフェリーを利用しました。
折しも低気圧ががっつり太平洋上を通過し、船は夜半まで揺れました。
船酔い薬をあらかじめ飲んでいた奥さんは大丈夫でしたが、なんとこの僕が少し船酔いに笑。
それでも翌朝には空は晴れ上がり、伊勢湾に入ってしまえば揺れもほとんど感じられなくなりました。
上陸後にもう一軒、友人宅へお邪魔してランチをご馳走になり(食べてばっかりですね笑)、五ケ所湾に帰り着いたのは夜8時過ぎでした。
小泉地区の慰霊碑の前にて。
震災から6年。
僕たち夫婦が出会ってから6年。
子供が産まれてから4ヶ月。
いつまたこの場所へ戻って来れるか今はまだ分かりませんが、その時には「ただいま」と言いたいものです。
ここでは書ききれないほどたくさんの方々と再会し、本当に色々とお世話になりました。
またいつか、東北へ帰ります。
ありがとうございました!
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