2013年7月11日木曜日

和歌山県・友ヶ島ツーリング 3

気持ちのいい風の吹く中、沖ノ島の西端を回り込み、島の北側を漕ぎ進んでいきました。

淡路島との海峡・由良瀬戸は広く、エディ(反転流)もあり難なく通り抜けることができました。
しばらくはレンガの構造物が崩れたりしている独特の景観を横目に平和に進めましたが、神島との間には速い流れがあり、ちょっと頑張らないと押し戻されそうな感じもしました。


そして、、、またまたやって来ました。地島との海峡です。
中ノ瀬戸。
(客注:厳密には虎島と地島との海峡になりますが、虎島は沖ノ島との陸繋島になるので、まあ大まかには沖ノ島と地島との海峡を中ノ瀬戸と呼んでいるようです)

この時、潮は北から南へと流れ、海峡の幅いっぱいに波が屹立していました。
まるで海岸線のように。きれいに。並んで。
怖~と遠目に眺め、北寄りに大回りして海峡を渡ろうということになりましたが、なにやら数名、歓声を上げていらっしゃいます。
楽しそ~、とか、ええなあ、とか。

僕にはソコは地獄門にしか見えないので、しっかり大回りをし始めましたがけっこう流されます。
いえ、グングン海峡へと吸い込まれていきます。
慌ててもっと北寄りへと舳先を向けて何とか漕ぎ渡り後ろを振り返ると、後ろにいたはずの半分くらいのメンバーが見えません。

よく見ると海峡の波間にちらちらと覗いていました。
もちろん皆さん確信犯です。行きたくて、でも渡り始めて、そしたらけっこう流されて、しょうがないなあもう、みたいな感じで海峡へと侵入して行ったようでした。

あの波を超えていくのもそれなりに度胸が要るでしょうに、問題はそこを遡って北側、上流側へと戻ってくることです。
拙い文章や写真ではお伝えできないので、こちらをどうぞ。


すごいパワーのある潮流を、タイミングとボートコントロールとパドリングで漕ぎ上がる姿は、もう鮎や鯉というよりも竜の領域です。
僕はびびってしまって突っ込むこともできませんでした。もっともっと精進しなければいけませんね。

最後の海峡も無事に渡り、加太の海水浴場に戻ってきたのは午後2時ころでした。


楽しく激しい旅の終わりの余韻を惜しむような、ツーリングの後の片付けにはどこか虚しさが漂います。それもまた旅情かもしれません。

この後、みんなで湯浅へ移動してアイランドストリーム平田さんのベースを訪ね、温泉へ行きさっぱりすると、もう気持ちは伊勢の海へと向かい始めていました。
さあ帰ろう、そしてまた来よう、と。

紀伊半島は魅力的なフィールドがたくさんあるんだとあらためて知ることができたツーリングでした。
企画された野川さん他、ご一緒してくださった皆さん、本当にありがとうございました!


了。



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