2015年12月30日水曜日

2015年12月27日 南伊勢町歳末物産市 「南伊勢うどん」屋さんをやらせていただきました~

年も押し迫った27日日曜日。
国道260号線から南伊勢町役場へと続く道路を封鎖して開催された【南伊勢町歳末物産市】。


今回、役場の方から声を掛けていただいて南伊勢町の新名物(!?)とするべく、【南伊勢うどん】屋さんを出店させていただきました。

【南伊勢うどん】は、もちもちの伊勢うどんを南伊勢町認定ブランドの「鯛たまごスープ」で食べる温かいおうどん。
寒い時期にはぴったりのメニューです。


ただ、南伊勢町で毎月開催されている「SUN!3!サンデー!!ふれあい市」でも出店をしてきましたが、飲食の屋台をするのは始めてです。
料理はシーカヤックツアーで慣れているものの、僕の不安は尽きませんでした。


役場の方の紹介で伊勢うどんと鯛たまごスープを仕入れました。
今回は200食を用意。


大鍋は持っていたものの、うどんを茹でるざるや大量に必要となる水を入れておくタンク、どんぶり、割り箸などは購入しました。
不安症の僕は、なま物以外は1週間前に買い揃えました。

そして当日。


曇天なれど風弱し。
肌寒いですが年の瀬の買い収めイベントにはいい感じではないでしょうか。

この日はうちの奥さんにもお手伝いしてもらいました。


ちなみにこちらが【南伊勢うどん】。
伊勢うどんは「山口製麺」さん。平べったくて、もちもちの伊勢うどんらしいおうどんです。
鯛たまごスープは「南勢養鶏」さんの商品で、鯛出汁の卵スープに地物の青さのリ入り。フリーズドライなので日持ちもします。

この組み合わせで美味くないわけがありません~。


出店ブース完成図。
現場合わせでなんとか形になりました。
POPも急ごしらえでしたが様になってますかね。

そして10時開店。
と、いきなりカヤックメーカー「SENTOM」の豊島さんがご来店。
伊勢志摩が誇る世界的シーカヤックビルダーの豊島さんにも食べていただきました。

その後すぐに愛知蒲郡の「RAINBOW三河湾シーカヤックスクール」のスタッフ・さえみちゃんも来場。
一ヶ月に及んだ紀伊半島回航ツーリングの途中でお世話になった恩返しのために「ひものBAR」のさすらいのバーテンダー岡田さんのお手伝いに来たそうです。
狭いなあ、世間は(笑)。


お隣は南伊勢高校SBP(ソーシャル・ビジネス・プロジェクト)のみんなが作る【たいみー焼き】屋さん。
南伊勢町のゆるキャラ・たいみーの形をしたたい焼きで、プレーンの生地の他に、青さのり入り生地もあります。


と、いうことで、おかげ様で大盛況となり、販売中の写真はございません~。スミマセン。
結果は170食オーバー!!
200食完売とはいきませんでしたが、しっかり商売させていただきました。

photo by Saemi Inagaki 

ご好評いただいた【南伊勢うどん】。
これからも機会があれば出店させていただきたいと思います。
ご賞味いただいた皆さま、ありがとうございました~!!


2015年12月26日土曜日

2015年12月26日 五ヶ所湾1Dayツアー中級 漕ぎ収めツーリングとなりました~

師走の小春日和。


天気予報がいい感じにハズレてくれて、五ヶ所湾は比較的穏やかな一日となりました。
常連のお客さまが今年最後の営業日にお申込みしてくださいました~。

今日は試乗も兼ねて「パドルコースト」さんから【ショアライン フェーゴ】をお借りしてきました。


出艇。
多少北西の風が吹いていますが、コースを選べばこの通り。
12月とは思えない陽気です。


中津浜の先、おへその灯台(尼崎灯台)まで来るとさすがに西風が吹きぬけ油断のならない雰囲気でした。ここから五ヶ所湾東岸へ渡りました。
程よい追い風追い波で、すいーっと進みます。


途中、ウミスズメらしき水鳥を見掛けました。
カモの仲間もこの時期には多く飛来します。

僕にとってもこの日が2015年の漕ぎ収めになりそうです。
この一年、本当にたくさんのお客さまと一緒に五ヶ所湾を漕ぎました。
皆さま、ありがとうございました!
そして南伊勢の海と自然にも感謝です。

来年はどんな五ヶ所湾ツーリングができるのか、楽しみです!!


2015年12月19日土曜日

2015年12月19日 五ヶ所湾1Dayツアー初級 冬の風は甘くないですねえ

常連のお客さまが今年の漕ぎ納めにいらっしゃいました。



すかっと晴れ渡った空。
ただし油断のできない北風が吹いていました。

慎重に岸沿いに漕ぎ進みます。


さすがに湾の出口のほうへ行くことはせず、湾の奥へ。
こんな橋の下をくぐるのも楽しいですよ~。

ここから喫茶店へアクセスできそうなので、いつか喫茶店でランチツアーをしてみようかと考えています。


シーズンオフの海水浴場でちょっと休憩。
夏には地元の子供たちが遊ぶ場所ですが、冬のこの日には誰もいませんでした。


ランチは炊き込みご飯と青さのお味噌汁。
保温調理器を買ったのでランチメニューが増えそうですよ~。

ただこの後、風はどんどん強くなり、冬の海の厳しさを味わうことになりました。
風の弱まるタイミングを見計らい、強く吹き抜けないコース取りをしてなんとか漕ぎ進み、それでも出発した浜まで戻るのは大変だろうと判断して、別の浜に上陸して歩いて帰りました。
といってもサニーコーストカヤックスのベースまで2km足らず、15分ほどのお散歩でした。

五ヶ所湾でも冬の風は甘く見たらいけません。
でも、ちゃんと地図が頭に入っていれば、安全にエスケープルートに逃げ込むことができ、そして道路を歩いて帰ることもできます。もちろんバスも使えます。

海では無理は禁物。
五ヶ所湾なら安全な逃げ道はいくらでもあるので、無理をしないで歩いて帰るのもシーカヤックツーリングですね。


2015年12月8日火曜日

2015年12月1日 熊野ガイド協会カヤックガイド研修会 二日目 40km外洋ロングツーリング!

カヤックガイド研修二日目は、熊野の新鹿(アタシカ)の海水浴場から紀伊長島の豊浦まで漕ぐ外洋パドリングでした。


その距離およそ40km(弱)。
平均時速5kmとしても8時間は掛かります。

メンバーは昨日の夜に合流した【サンデープラニング】のスタッフ・ジュンコさんも加わって総勢7名。
出艇は山の端からやっと太陽が顔をのぞかせた朝8時前。
早朝のりんとした空気が和らぎ、日の光が空と海を彩っていく中を漕ぎ出しました。


湾口にある【がまの口】の洞窟。
漕ぎはじめて30分足らず、まだまだ遊覧気分です。


それでも、ここまで各自自由に漕いできたのですがそのルート取りをした意味を考えようと、森田さんがみんなそれぞれに意見を聞いてくれました。
風と波を考えていたり、太陽の逆光を嫌ったり、船の交通を考慮したり。
それぞれがいろんなことを考えてコース取りをしているのが分かりました。


そんなワークショップを要所要所で区切って休止しては繰り返し、漕ぎ進んでいきます。
ここ、熊野から尾鷲に掛けては、柱状節理の岸壁が続く壮大な景観のエリアですが、その代わり上陸場所が極端に限られるシーカヤックツーリングをするにはリスクがとても高いエリアでもあります。
休憩もほとんどが海上での休止になりました。


やっと上陸して休憩ができたのは11時半を回ったころでした。
座りっぱなしの姿勢から立ち上がり腰を伸ばすのは、なんともいえない開放感があります。

そして栄養補給もしっかりとします。
上野さんと森田さんがたくさん食べまくっていたのが印象的でした。
数々のエクスペディションを乗り越えてきたお2人の経験がそうさせているのでしょうか。


ここは尾鷲への入り口、九木崎。
ちょっと向かい風が吹き始め、メンバーのペースが落ち始めました。
そんな中、僕は森田さんから波立つコンディションでのパドリングのアドバイスをいただき、逆にペースが上がってきました。

なんとなく漕ぐのではなく、様々なことをきちんと意識して漕ぐとこんなにもシーカヤックの世界は広く深くなるものなのだなあと改めて感じ入ったのでした。

さらに漕ぎ進みます。


4時を回ると、日はつるべ落としで夜へと向かっていきました。
紀伊長島の湾に入ると日は落ち、みるみる暗くなっていきます。

5時。
もう空は群青に染まり、闇が増し、町と灯台の灯りが際立ち始めました。
全員がヘッドライトを装着していつでも点灯できるようにしておき、上野さんと森田さんからケミカルライトが渡されました。

ここから先はナイトパドリングになりました。
ここまでの自由行動ではなく船団を組んで漕いでいきます。
先頭は森田さん。ここの海も熟知しています。(たぶん海底の地形も、魚の分布も・・・)
頭に着けたヘッドライトは点灯しませんでした。
点けてしまうとその明かりが照らしているところ以外が見えなくなってしまうのと、漁船などがこちらのライトを発見した場合に、なんだろうと確認をしに急接近してくる可能性があるからです。

夜目が頼りです。
ただ、本当に真っ暗になると灯台や浮標などのライトは判別しやすく、また、町の明かりもはっきりしているので地図さえ頭の中に入っていれば思っていた以上に方向感覚、位置感覚は正確に把握することができました。

そして星たちもその道しるべとなり得ます。
たまたま上陸予定地の真上に北極星があり、カシオペア座があれだから北極星はあれか、とみんなで確認し合い、船団が広がらないように注意しながら漕いでいきました。

(スミマセン、暗すぎて写真がございません~)

7時、豊浦に上陸。
ペースとしてはかなりゆっくりとなりましたが、11時間ものパドリングはさすがに堪えました~。
終了後、古里温泉で冷えて疲れた身体を癒し、小山ハウスに戻ったのでした。

僕はここで参加終了。
本当は全研修に参加したかったですが、諸事情により果たせませんでした。

その後、研修はロックガーデン中級編、サーフ講習、最終日は北山川でのホワイトウォーターツーリングだったとのことです。いいなあ。


今回、僕の研修参加の目的は、「思い込みを知る、実感する」でした。
地図読み、ナビゲーションでもそうでしたし、外洋パドリングも長距離ツーリングも、ナイトパドリングも、自分一人でこうだろう、そうに決まっていると思い込んでいることがあるんじゃないかと疑いを持ち、それを一つでも実感できればと考えていたのですが、想像以上に思い込みと勘違いに気付かされ(笑)、本当に勉強になりました。


研修の機会を作ってくださった熊野ガイド協会の上野さん、森田さん、そして参加された皆さん、ありがとうございました!

シーカヤック道(海旅道)はまだまだ先が長そうです!


2015年12月7日月曜日

2015年11月30日 熊野ガイド協会カヤックガイド研修会 一日目 紀伊長島で読図&ロックガーデン!

去る11月末日から開催されたシーカヤックガイド研修会の参加報告です。


熊野ガイド協会はシーカヤックだけではなく、海も川も山のガイドさんたちも集まって情報交換と技術研鑽の場を設け、より安全でもっと楽しいガイディング(=自然の中へご案内)ができるよう設立された協会です。

その第一回目の研修は海。
プロのガイド向け研修とはいえ門戸は広く開けていて、今回はアドベンチャーレースに参加されているアスリートの方も参加されました。

その他プロガイドは以下の通り。
くまのエクスペリエンス 上野さん(熊野ガイド協会 会長)
小山ハウス 森田さん(同 副会長)
RAINBOW 稲垣サエミちゃん(スタッフ、紀伊半島単独回航の旅の途中)
グッドアウトドア タクミくん(スタッフ、帰省中)
サニーコーストカヤックス 本橋


小山ハウスに集合してみんなで顔合わせをして、紀伊長島方面へ移動。
浜辺では装備の点検やそれぞれが準備してきたものをチェックし合いました。
ヘルメット、パドルリーシュ、予備のコンパスなど、自己流で当たり前だと思っていた物、事も他のみんなの装備を確認することで勉強になるのでした。

そして地図を見ながら今日のコースを確認します。
正地、磁北線、チャート(海図)の表記についてなど、基本的なことですが改めて聞くのはとてもためになりました。

そして海へ。
慣れている(と思い込んでいる)地図読みを再確認しながら漕ぎ進みます。
小島、岩が点在する紀伊長島はこうした読図、ナビゲーションの研修をするにはうってつけでした。


読図だけが研修内容ではありません。
ほどよいロックガーデンも随所にあり、積極的に岸寄り、岩と岩の狭いところをすり抜けて行きます。
波のタイミングを読んで狭く浅い場所を攻めていくと、当然カヤックはゴリゴリと擦ります。
FRP製のカヤックでなんてことを!と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、そもそもFRPは丈夫であり、補修ができることが特徴なんですから加減さえ間違えなければ大丈夫なのです。
もちろん、シーズンオフ中に補修作業はしてあげますしね。

こういう研修、遊びをする時には必ずヘルメットを着用します。
万が一、引っくり返った時に痛いですしケガをするからです。
上手い下手は関係ありません。全員がしっかりと自分の頭のサイズに合ったヘルメットを被ってロックガーデンを楽しみました。


こんな洞窟もありました!
まさに青の洞窟。
とってもきれいなのですが、中は狭くて上手にカヤックを回転させないと出てこれなくなるかもしれない難所(!?)でした。
・・・僕もカヤックの舳先(バウ)と艫(スターン)の先っちょをここでもゴリゴリしていました笑。

研修だからといって肩肘を張る必要はないと思います。
こんなふうに遊びを交えながらこそ、学びはあると僕は考えています。


上陸休憩もしました。
無理はいけません。
休憩中は森田さんの要望で、みんなでシーグラス集めをしました。


再び海へ。
見えている景色や目立つ目標物と、地図上の表記とを照らし合わせて現在地を特定し、これから漕ぎ進むコースを決めていきます。

僕は今まで、カヤックのデッキの上では海図も地形図も北上固定(ノースアップ)で見ていました。
マップケースに入れて地図を置くのも当然ノースアップでした。
それが当たり前でそれ以外は無いとすら考えていたのですが、陸上で地図を確認する時に正地(見ている通りに地図を置く)するのと同じように海上でも正地して地図を置く人もいるということを初めて知りました。
もちろんこれはどちらが正しくてどっちかが間違っているというレベルの話ではないですが、こんなことにも自分の思い込み、見識の狭さがあったのかと知り、みんなで研修することの大切さを感じたのでした。

こんな感じで初日は終了。
小山ハウスに戻ってフィードバック(復習)もして、翌日に備えるのでした。


2日目に続く。


2015年12月2日水曜日

2015年12月2日 ステップアップ講習STEP2 寒稽古!のつもりが小春日和でぽっかぽか~

波のあるところでの上陸・出艇の練習がしたいというご要望を承ったのですが、、、今日の五ヶ所湾は波も風もない凪の一日でした笑。


もちろん波がなくても講習はします!
波がありそうな浜を求めて漕ぎ進みます。

姿勢を正して漕ぐということから意識し直してもらい、フォワードストローク(前漕ぎ)をおさらいしました。
基本中の基本のフォワードストロークですが、奥深いんですよね。


なんとかさざ波が届く浜に上陸。
まずは腹ごしらえをします。

食後、陸上で波のあるところでの上陸、出艇の仕方の講習をし、デモンストレーションを見てもらってから実際に体験してもらいました。


波のタイミングを読んでカヤックに乗り込む練習中。
・・・空が写りこむように凪いだ水面が、この時ばかりは恨めしく思いました笑。

それでもちいさな波をしっかり見極めて、上陸・出艇の練習ができました。
今度はもっと波の高い時に復習しましょうね!


帰路も講習を交えながら漕ぎ進みました。
フォワードストロークもかなりイメージが変わったようでした!
お疲れさまでした~。

サニーコーストカヤックスのレッスンプログラムはこんな風に、ツーリングを交えながら実施しています。
ですのでカヤックには荷物も積み込みますし、ランチもツアーと同じように浜辺で作って食べます。
そのほうが実際のフィールドで漕ぐイメージがしやすいと考えているからです。
ある意味、実践型のカヤックレッスンですね。