2014年7月4日金曜日

JSCAベーシックインストラクター検定 蒲郡会場

日本セーフティカヌーイング協会(JSCA)のベーシックインストラクター検定会が三河湾シーカヤックスクール・レインボーにて開催され、その検定官研修に参加してきました。


ベーシックインストラクター検定は、3つの講義と筆記テスト、水上での技術検定と水辺の安全講習(セーフティ&レスキュープログラム講習)の二日間に渡るJSCAの新しいカヌー指導員認定制度です。
(JSCAカヌー指導員の概要を詳しく知りたいかたはこちら!

受験されたのは三名。皆さんカヌー、カヤックに関連したお仕事をしている方、もしくはこれから始めようとしている方ばかりでした。
講師・検定官はレインボー代表の中谷さんと、JSCA会長にしてコア アウトフィッターズ代表・山口さん。山口さんはIT(インストラクター・トレーナー)でもあり、今回は初めて検定官を務める中谷さんの補佐役に三浦半島から来ていただきました。

初日の講義はレインボー店内です。
JSCA指導者検定会テキストブックをもとに作成したレジュメとホワイトボードを使って、一時間半の講義と筆記試験とを丸一日掛けて行います。


授業、のようなものを受けるのも久しぶり、というよりも学生時代以来ではないでしょうか。
それでも安全で楽しいカヌーを提供するのに必要な基本的な講義は内容が濃く、深く、真剣に検定官の一言一句を観て聴いて、メモを取る音が聞こえてきました。
筆記試験もきっと数年ぶりでしょう(もしかすると数十年ぶり??)、怒涛の知識に押し流されそうになりながらも一日目を終えたのでした。

僕とレインボーのスタッフ・サエミちゃん、山口さんと一緒に来たしーかやっく うみうし代表・大野さんは研修です。
今後(もしくはそう遠くはない将来?)、検定官として講義をどう進めていくのか、そして採点方法などを勉強させていただきました。
筆記試験の採点も回答をどう読み、どの程度の点数をつけるかなど目合わせの仕方も実際に参加させてもらい、ははあと感嘆をもらしながら学ばせていただけたのでした。


二日目。
今度は実技検定です。
水上で基礎となるパドリング技術を採点します。

検定前に少し時間を割き、最後の練習時間がありました。
皆さんとても真剣で、どうやら自分の苦手な科目を集中的に確認しているようでした。

そしていよいよ検定です。
まずデモンストレーションをサエミちゃんがやり、その後で受験者の皆さんが漕ぎます。
浜には山口さん、中谷さんの両検定官と、研修の大野さんと本橋、そして昨日から撮影担当として参加しているスプリントの福岡さんが待ち構えます。


検定になるとなかなか本来の実力は発揮できないものです。
さっきまでスムーズに漕いでいたのに検定になった途端、皆さん動きが固くなりました。
なにしろデモをしていたサエミちゃんですら少々カタさが見て取れます。
そりゃあ緊張しますよね。

僕ら浜にいる検定官はバインダーを持って受験者の一挙手一投足を注視していました。
デモをし終わったサエミちゃんも加わり、5人で採点をします。
ここでも採点基準の目合わせが大事です。
どこを見るのか、なにが重要なのか、そしてどう採点するか。
IT(インストラクタートレーナー)として各種検定を担当してきた山口さんと大野さんの経験から、新しくスタートしたベーシックインストラクター検定の検定基準を決めていきます。

実技検定が終わった後は検定科目のフィードバックです。
今回は大野さんが担当し、特にキャッチについて講習しました。
ここでも人のやるインストラクションを見ることができ、勉強になりました。

お昼休憩を挟んでSRP(セーフティ&レスキュープログラム)研修です。
グループレスキューと牽引(トーイング)に集中して研修が行われました。
こうした研修は実際にやるのが一番です。しかも何回も。
受験者の皆さんも積極的に何度もトライし、頭で手順を覚えるのではなく、体が勝手に動くようになるまで反復していました。

SRP研修も終わり、海から撤収してレインボーのお店へ戻りました。
そうして夕方。結果発表です。
今回は、、、全員合格です!!
おめでとうございます&おつかれさまでした!


今回、僕は研修というかたちで検定会を見学させていただきました。
JSCAの検定会に立ち会うのは自分がインストラクター1を受験してから5年振りです。
自分個人としても次はシーカヤック・インストラクター2検定を目指し、できればさらにリバーカヤックなどの検定にも挑戦していきたいと考えていましたが、それだけではなく、逆に自分が検定官になるという目標もできました。
インストラクターは教えるだけではなく自分自身も教わり、そして成長していくものだと常々感じていましたが、検定官もまた同じように、いや、それ以上に学び多い仕事ではないかと思いました。

まだまだ道半ば、それどころか五里霧中ですが、自分が漕ぎ出した岸辺を振り返りつつ、信じた道を一歩一歩、一漕ぎ一漕ぎ進んでいきたいものです。

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