2014年10月15日水曜日

シーカヤック海旅塾・湯浅湾 再入塾! ~前編~

10月9日から開講されたシーカヤック海旅塾・湯浅湾に研修として参加させていただきました。

僕にとっては6月に引き続き二回目の海旅塾であり、また、来る11月には三重県南伊勢町のフィールドで海旅塾を開講することが決定したこともあり、事前研修でもあり、さらなる理解と確信を得るために紀伊半島の山越えをしてきたのでした。

折しも台風18号が本州太平洋岸をかすめ過ぎ去り、そして本年最強と謳われた台風19号が接近する狭間の期間でした。

国道166号線を一路西へ。和歌山市内だけ高速使ってスルー。伊勢を出てちょうど4時間の道のりは紀伊半島の大きさを実感する時間ですが、意外と近いのかなあとも思える時間でもあります。

今回の受講生は一名。今年の春シーカヤックを知りすっかりのめり込んでしまい、アイランドストリーム平田さんのところに通い詰めているMちゃん。
航師(講師)は内田正洋海旅塾塾長と平田航師のお二人。
そして私本橋の四人で今回の海旅塾は始まりました。


初日の午前中は三日間におよぶ海旅塾のだいたいのスケジュールの説明と、これから海旅(シーカヤックキャンプツーリング)をするフィールドである瀬戸内の海について、そしてシーカヤッキングについての講義。
いきなり濃い内容で、前回聞いたお話しだけではなく別のお話も多く、ぐいぐいと講義に引き込まれていきました。

続いて旅の準備、シーカヤックのパッキングについてです。
毎年海外への海旅を続けるライフスタイルを楽しんでいる平田航師ならではのパッキング術は、プロガイドとしても勉強になります。


そうして自分のカヤックに荷物を積載して、各自お昼ご飯を済ませ、いよいよ海へと移動します。

須原海岸は穏やかでした。
午前中よりもにわかに雲が多くなってきていましたが、強い風も吹いていません。
ですが大型の台風が接近してきているという不穏な気配は濃厚に漂い、うねりも少しありました。

浜辺ではナビゲーションについての講義があります。
離陸(出艇のことですが、陸を離れて海へ漕ぎ出すので離陸と表現します)する前に自分のいる位置、そしてこれから行こうとしている場所、そこへ至るための方法、視点について語られます。


そして離陸。
と、雨が降ってきました。


雨はすぐ止むかと思いましたがなかなか止まず、けっきょく海上ではずっと降られてしまいました。
ですが雨の海の美しさは例えようもなく、不穏な空気を漂わせながらもそこに内包された優しさも感じられたのでした。

湯浅湾の景観も素晴らしいです。


こんな洞窟があったり、アーチがあったりします。
太平洋と瀬戸内の海が出会う場所。
その厳しさと複雑さが湯浅の海の多様性を創り上げているように感じます。

予定を変更してとある浜に着陸。
多少うねりがあり波が立っていたので慎重に上陸します。
重積載したカヤックで着陸に失敗するとカヤックを壊す可能性もあり、また、怪我をしてしまうこともあります。

浜に上がっても雨は降ったり止んだり。
というわけでタープを張ります。
そこにみんなで車座になって座りレジュメを広げればタープの下が教室に早変わりします。
潮騒と海風を感じ、木々のざわめきと雨音と、、、。
この学ぶ環境こそが海旅塾の醍醐味のひとつでもあります。


初日の講義終了後、みんなで流木を集め焚火を熾しました。
雨で湿気た流木でいかに火を熾すか。これも海旅塾で学ぶことです。

晩ご飯は平田航師のお手製ご飯。
一品料理どころかしっかりとお腹も膨れるボリュームのある晩ご飯と、やっと降りやんだ雨、焚火の揺らめく炎、少しずつ大きくなる波の崩れる音を肴に、海旅談義は続くのでした。


後編に続く。

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