ハマジンチョウはオーストラリアや東南アジア、南太平洋の熱帯・亜熱帯地方に広く分布している低木で、日本では九州の五島列島、天草や鹿児島などに自生しているのが確認されていますが、本州ではここ南伊勢町五ヶ所湾の獅子島だけ、しかも自生地の北限といわれています。
南伊勢では2、3月に紫色の小さな花を咲かせます。
とても控えめな花で、大きさは指の先ほどしかなく、花は茎の一番上ではなく一段下の葉っぱの付け根に咲き、遠目には咲いているかどうかも分かりにくいくらいです。
強い匂いもなく、顔を近付けても潮の香やアオサのほうが勝ってしまいます。
自生しているのは五ヶ所湾の北の端、五ヶ所浦の集落からすぐ見える獅子島南岸です。
獅子島には弁財天さんをお祭りした社があり、赤い鳥居は海沿いを走る国道260号線からも良く見えますが、ハマジンチョウが咲く南側は道路からは見えません。
ハマジンチョウの種子が藤村の詩で詠われたヤシの実のように南の島から流れ寄り、湾の奥の獅子島の浜に辿りついて自生したのではないかと考えられています。
一時は廃滅の危機に瀕したこともありましたが町の人たちの手によって保護され、今では挿し木で増殖した株を町内で見ることもできるようになりました。
町の人たちでも普段はなかなか渡ることのできない獅子島ですが、カヤックならいつでも本州唯一の自生地へ見に行くことができます!
ハマジンチョウの花が咲くのはこの3月まで。
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